丹薬調合
「じゃあ、私達は薬師のところに行きましょう」
フェザーに連れられてユリアンネが向かうのは、この集落の薬師のところである。饗応役であるとは理解しているので、何故かとまでは思わないが、ストーム・ウォーカーも付いてくる。
「グリーンリーフさんに教わった丹薬は戦闘の時などに役立つものだったから、他にも色々と教わるのが楽しみだわ」
「ユリさんの技術もぜひ教えてあげてくださいね」
「もちろんよ」
「フォレスト・ソウルです。グリーンリーフの息子です」
「え!?あ、グリーンリーフさんには、あちらで色々と教えて頂きました。正直、さわりの初級レベルしか習得できていないのですが」
「逆に、水薬の方はかなりの腕前だと伺いました。ぜひお互いに精進できましたら」
フェザーもこの機会にフォレストとユリアンネそれぞれから教わる気があるようで、通訳をしながら自身も調合道具を用意する。
「では、おさらいから行いましょう。まずは使用する薬草から」
フェザーがモンタール王国ではなかなか入手できないと言っていた、こちらでは普通である薬草を取り出してくるフォレスト。
薬研を使用した粉末にする作業は存在しなく、乳鉢と乳棒の組み合わせだったようであり、いかに均一な粉にするかの工夫をお互いに見せ合いながら作業を行う。
その後は、他の素材を混ぜながら丸薬を作成し、そこに魔力を込めて丹薬にしていく。
「なるほど、確かに最低限は習得されているようですね」
「はい、時間も少なく、塗薬などに手は広げられずまずは丹薬だけ。素材もあちらでは少なかったですし」
「その点、この集落では周りに素材がありますので。採集も一緒に行きましょうか」
「はい、ぜひに」




