ツキノハラの洞窟奥
岩亀に対して、“選ばれた盟友”の7人が無事に撃退できたところだが、シャドウ達は苦戦していた。
弓を使うフェザー、ノース、ブラック、スカイが目や口を狙いはするが、他の者達が使う刀は斬り味が良い代わりに刃こぼれもしやすいので≪斬撃≫等の武技が必須であるのと、盾を所持していないことも響いた。
精霊魔法使いのフェザーとストームが、ユリアンネ達の動きを見て≪石壁≫のようなものを作り出してからは形勢も逆転したようである。
「ユリ達は流石だな」
「そんな余裕ぶっていないで、ほら治療するわよ」
即効性のある回復魔法をユリアンネとドロテアが発動すると、見慣れていたシャドウとフェザー以外の、ノースやストーム達が驚きの声をあげている。
言葉は分からないが驚いていることは分かるので少し照れるが無視して治療を続ける。
「この辺りからは敵が強くなる。少人数ならば逃げながら進む選択肢もあるだろうが、この人数では倒し続けるしかないだろうな」
「ま、この先に何がいるか次第だけど」
最近は色々な魔物を余裕を持って倒せるようになったシミリート達は、気持ちに余裕を持って出発する。
実際にその通り、岩亀が再び現れても“選ばれた盟友”は気にせず前進して行く。
「ちょっと待って。何か居るわよ」
ユリアンネが≪照明≫を奥の方に飛ばすと、シミリート達より少し背の高い、人の形をした岩の塊であった。
「ストーンゴーレム!」
「おいおい、あれは岩亀より硬そうだな」
「柔らかいところは無いのかよ!?」




