ツキノハラの歓迎宴2
シャドウ達の婚約者達の自己紹介の後は、シミリート以下7人も名乗る。
その4人もこのゴザに腰を下ろし、酒と料理を一緒に飲み食いし始める。
「シャドウ、なかなかの美人さんだな」
「いやいや」
「俺たちを接待してくれている人達も綺麗だし、この集落はそういう集まりなのか?」
「ははは。楽しんでくれればありがたい」
男性陣の会話はおそらく集落の女性達に伝わっていないであろうが、適当ににこやかに笑ってお酒を注いで貰っている。
「フェザー、その婚約者の人、なかなか頼もしそうね」
「鍛えていると言っていますが、兄ほどではないですね」
「あら、フェザーってブラコンだったの?」
「それよりも皆さんの横の男性達はどうですか?」
「まぁたくましかったり知的な顔をしていたりの人達ね。年齢も選ばれた感じね」
「気付かれましたか。まぁ、楽しんでくださいね」
「あっちの男達は気づいていなさそうだけれどね。鼻の下をのばしちゃって」
微妙な空気になったことからフェザーが逃げるためか、シャドウや婚約者達も誘って他のゴザへ挨拶まわりに移動する。
「ま、次期酋長とその妹の帰還だし、あちこちへの挨拶も要るわよね」
「あの神像を取り返すのが使命って言っていたよな」
「あら、そっちの飲み食いはもう良いのかしら?」
「何か機嫌が悪そうだな」
「シャドウが、その神像のことで明日に出かけたいって言っていたぞ。飲み過ぎてもユリかテアに回復して貰えるだろうから宴は楽しんで、と」
「神像のこと、今までは話してくれなかったのに」
「ま、じゃあそちらは楽しんでおいてね」
「なぁ、何かしたか?俺たち」
特にカミラとゾフィに責められたジーモントとヨルクが困惑しているが、その2人は言葉通り食事を楽しんではいるようであった。




