港街シオサキでの宿泊3
刺身や味噌汁、パンではなく米によるご飯など、ユリアンネにとっては懐かしい食事を楽しむ一行。
「モンタール王国ではなかなか入手できない食材もここでは豊富にあるな。ぜひともここの料理方法を習得して帰るぞ」
「ジモの気合いは分かるが、魚とかどうするんだ?トリアンの港ではあまり見た記憶がないが」
「いや、迷宮には海の階層もあっただろう?気にしていなかったが、あの海にも魚がいるんじゃないか?」
「なるほど。確かにこの美味さを知れば流行るかも知れないな」
「でも、お腹を壊してもすぐに治療してくれる安心感がないと、なかなか挑戦してくれないかもよ」
「確かに、話では知っていた料理でも食べる機会がなかったのはそういうことかも知れないな。ユリ、すぐに治る腹薬も仕入れるからな」
「ありがとう。ま、体調とか相性とかあるかも知れないから実際に具合を悪くする人もいるかもね。喜んで納品させて貰うわよ」
「で、ヨルクの短刀以外は、みんなで何を見て来たのよ?」
「この街の衛兵なんだが、十手とかいう短い鉄の棒を使うみたいなんだ。剣などで相手を傷つけないで捕縛できるらしく、見習いたいな」
「俺は食材をいろいろと見てきたぞ。この生の魚や海の海藻、貝など興味深いものが多かったな。あと、竹という木があるみたいで、それの若木が筍って言って食べられるらしい。木を食べるんだぞ、びっくりだろう?」
「あと、この国は皇帝が大昔から治めているのだが、最近はその部下の将軍が実権を握っているらしい。その将軍も皇帝を奉るのだから、不思議な感じだよな。国王が一番偉くて治めているモンタール王国とは感覚が違うみたいだ」
「シミ、最後の話はあまり外ではしない方が良いわよ。悪気がなくても、それこそ十手で捕まるかもよ」
「不敬罪的なものか。そうだな。気をつけよう」
「よその国にはよその国の文化や政治形態があるのよ」




