秘密基地への来客
「なんだと!シャイデン男爵を死体で発見した?」
「は、トリアンから北方で野営中に死亡したようで。ただ仲間割れだったのでは無いかとの、現地の報告です」
「悪党の最後ということか。では、残るはインガルズただ1人。子供のような身長の男だ。絶対にビザリア神聖王国に逃すなよ!」
「はは!」
ルオルゾン領主達の陣営の話はまだ伝わっていない“選ばれた盟友”の“秘密基地”。
「こちらに来ちゃいました!」
やって来たのは、シャドウとフェザーの兄妹である。戦馬のホーに二人乗りである。
「フェザー!来ちゃダメって言っていたのに」
「ジモからそろそろ良いかもって聞いたので」
「いや、うちの宿に泊まっていた王国魔術師団員達も領主館に移動したし、この基地に居たとある嫡男さん達も居なくなったからさぁ」
言い訳をするジーモントを皆が見るが、確かにもうそろそろ独立騒動にも目処がつきそうである。
「確かに」
「じゃあ、そろそろ港の出航制限も解除されるかな」
「シミは状況を知らないの?」
「いや。でもまた聞いておくよ」
「で、何か荷物をいっぱい持っているけれど、もしかして宿からこっちに移動してくるってこと?」
「もうすぐ帰国になると思ったら、一緒に旅をした皆さんとの時間を少しでも」
フェザーの言葉にグッと来る仲間達。
「そりゃ、部屋も空いたことだし、大歓迎よ!」
「よし、腕によりをかけて美味しいご飯を作るぞ!」
「ジモのお父さんのご飯も美味しかったですよ」
「何!じゃあなおさらだ」
フェザーのからかいにわざと乗っかるジーモント。




