トリアンへの帰着3
「じゃあ先に馬を預けるのに、ジーモントの実家に向かいますね」
シミリートがラルフたちに説明をしている。
ゾフィたちの実家に馬をつなぐ場所がないため、馬屋のある宿屋であるジーモントの実家に連れて行くことになっている。
「ジモ!お帰り!」
その宿屋“満月の宿木亭”でジーモントは両親から帰宅を歓迎されていた。
「月末でも無いし、相変わらずの客数だな」
「まぁいろいろとあって冒険者の数も減っているからな」
ならば馬を7頭とめるのも問題ないなというジーモントの案内で、みなで馬屋に向かう。
「あれ?これって」
「ホーじゃないか?」
そこには見覚えのある戦馬がつながれていた。
「なぁ、もしかして宿泊客にシャドウとフェザーっていう兄妹がいる?」
「あぁ、そういえばジモの知り合いだから来たって言っていたな。6人組だが、な」
「え?あ、ウィンデルさんたちも、か」
クロリス商会専属の冒険者4人がシャドウ兄妹と一緒に泊まっているのだと思われる。
「今はちょうど出かけているはずだし、晩飯のときにでも会えるんじゃないか」
ジーモントが父親と会話することで驚きの情報が入ってくる。
「俺たちも晩御飯はここに来ようか」
「シミ、実家でご飯食べてから来る方がお母さんたちは喜ぶと思うわよ」
「そんなものかな。まぁ帰ってから相談したら良いか」
ジーモントを宿屋に残して、シミリートの実家の武器屋“輝星の武器庫”と、その隣の“オトマン書肆”に徒歩で向かう。
思いもかけずアマルダも一緒に向かうので、彼女のことを気に入っている兄たちシドーニウスとウィルフリードに良くやったと褒められるかも、と思いながら実家に向かうシミリート。
しかし実家に近づいたときにユリアンネが驚いた顔でつぶやく。
「え!どういうこと……」




