フィノイス周辺の村支援
「いよいよ敵兵がいたり敵兵の被害にあったりした村の情報が入って来た」
今までは敵兵の影はない村の防御力向上だけであり、敵兵が来る危険性はあっても実際にはまだ遭遇していなかった。
しかし、それら手前の村の対処が進むなか、その先の敵の侵略の被害にあっている村の話である。
「軍議の中でも、我々が行っている村の防御力向上の営みに対する賞賛の声が上がっている。後発で到着して来た魔術師団員でも土属性魔法が使える者たちには、同様のやり方を指導して対処にあたらせることになっている」
「やはり団員同士で教える方が無用なトラブルが少ないため、当初の予定通り村人たちの怪我治療などに対しては、シミリートたちが赴いて対応して貰いたい」
「承知しました」
「とは言ったものの、覚悟してやって来たけれど敵の軍隊が近いところに行くのはやっぱり怖いよな」
「確かに。こちらも守備隊の兵士の方々が護衛で居てくださるとしても不安はあるよね」
「やっぱりみんなは街に残る?」
「何いっているの!ポーションを配るだけならば私たちでもできるから一緒に来たんじゃない。ユリにだけ危険な思いはさせないわよ!」
「あぁ、ちょっと愚痴ってみただけだよ。ユリ、心配するな。そこら辺の敵兵より俺たちの方が強いぞ」
「そのあんたよりユリの方が強いけれどね」
「それを言うなよ」
冗談による空元気で気分を紛らわせている仲間たち。
神聖王国軍の略奪を受けた村では、瀕死な怪我人もいるはずであり護衛の騎馬兵5人と共にできるだけ早く駆け付けたい。まずは敵兵が残っていないことが確認された村へ向かう。




