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【書籍・漫画化】転生薬師は迷宮都市育ち  作者: かず@神戸トア
王都生活

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槍魔法の考察

 ユリアンネはクロリスから預かった≪火槍≫の魔導書の写本を行いながら、槍魔法の考察を行う。

 刃魔法、壁魔法で他属性を考察したのと同様である。


 攻撃力を踏まえると、火風水土光闇の6属性のうち、風、光、闇の3属性については実体がないのもあり、戦闘でダメージを与えられるイメージが湧かない。

 壁魔法と同様に、水属性でも氷、土属性でも石ならば効果があると期待できる。

 ≪火槍≫ignis(イグニス)-hasta(ハスタ)の応用で、≪氷槍≫glacies(グラキエス)-hasta(ハスタ)と≪岩槍≫lapis(ラピス)-hasta(ハスタ)である。


 さらに、火ignisより強力な炎flammaの≪炎槍≫flamma(フラマ)-hasta(ハスタ)も想像される。


「シミ、また今度、森の近くに一緒に行って貰えるかな?」

 前回の壁魔法のときを踏まえて、皆が市場に出店しているときにシミリートと一緒に練習に向かう。


「おいおい、なんだよそれ!」

 シミリートが驚くように、槍魔法は≪火槍≫≪氷槍≫≪岩槍≫いずれも上級魔法に相応しいだけの攻撃力であった。

 ユリアンネの攻撃魔法といえば今までは、≪炎壁≫などの壁魔法を除くと、中級の≪火炎≫か≪氷刃≫であった。あとは初級の≪火球≫≪石球≫などである。

 それに対して、例えば≪氷槍≫や≪岩槍≫はかなりの破壊力であった。また、≪火槍≫も≪火炎≫に比べて攻撃箇所が集中していることもあり、狙った場所の被害は比較にならない。


 ただ、他の壁魔法と同様に上級魔法であるので、それだけの魔力消費もあり、ユリアンネは練習を繰り返すために何本もの魔力回復ポーションを飲んでいる。

 最後に念のための感覚で≪炎槍≫を発動させると、他の槍魔法よりもさらに驚異的な攻撃力とわかったが、消費魔力も必要な制御力も半端ではなく、これは上級の上、王級魔法ではないかと推測できた。

「この魔法があればハイオークキングももっと楽だったかもな」

「私が持たないわよ……」

 使いこなすには更なる練習が必要と認識するのであった。


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