ハイオークキング2
「ヨルク!」
ヨルクが怪我を負い、できた隙に追い討ちをかけようとしたファイターにも大きな隙ができ、ユリアンネの≪魔力矢≫を目にまともに受ける。そこに連続して≪炎壁≫をオーク3体に重なるようにかけられたことで、オーク3体それぞれにも隙ができ、仲間達が追撃を行う。
結果として、ヨルクが怪我をしたことでオーク側にも隙ができて均衡を崩すことができた。元々手負いであったオーク3体はそこから段々と崩れていき、ファイター2体が倒れた後、最後にキングにもトドメを刺すことができた。
戦いが終わった後は、ヨルクの怪我を傷回復ポーションで治す以外のことをする元気がなく、その場に崩れる6人。
ようやく口を開くことができたシミリート。
「みんな、よくやったな。ヨルクも無事で良かった」
「ねぇ、ここに来る前から怪我していたわよね、あの3体。獲物を横取りしたって誰かがやって来るんじゃない?」
「もう来ても良いよ。それなりの分前さえ貰えたら」
「ヨルクの分前って、お肉よね?」
「Aランク魔物だろう?きっと美味いに違いない!」
「そうだな。まずは刺さったままの魔剣だけは回収するか。魔石も貰っておいた方が良いかな」
少しずつ立ち上がることができるようになった仲間達は、各々が目当ての物を手にする。ゾフィは放っていた矢の回収、ユリアンネは鑑定魔法をする元気もないままオーク3体の武器を回収していく。
魔石の抜き取りが終わった3体も、ユリアンネの大きな魔法の袋を預かっているシミリートが収納する。
少し離れた場所で、戦いの時からずっと彼らの様子を見ていた鳥が、何か合図をしたようであるが、飛び立たず引き続き彼らを見続けている。




