間引き中2
「よし!」
ヨルクが小さく呟いたのは、オークの姿を見つけたからである。流石に虫系、もしくは可食部のないゴブリンなどばかりを倒していて、今夜の食事に不安が出ていたからである。
「ハイオークの方が美味いが、もっと奥なんだろうな。ここあたりではオークで十分!」
「ヨルク、張り切っても出過ぎないで!」
結果的には、4体のオークの集団であり、ヨルクたち6人の敵ではなくあっさりと夕食の食材になったのであった。
その夕食のためにかまどを囲んでいた6人のところに、西4番エリアの取りまとめである“不運なる三羽烏達”のフィーテとロゲールが顔を出して来た。
「今日はゴブリンの村を殲滅したらしいな。“選ばれた盟友”の6人の腕では不安は無さそうだが、他のパーティー達ではオーク村を発見しても対処は厳しいかもしれない。そのようなときには、侵攻方向に向かって左右どちらかの冒険者に連携を声かけするようにしてくれ。逆に連携を相談されたら乗ってやって欲しい」
「そういうルールだったんですね」
「なんか今回は順調に進んでいるからか、魔物が多くなっているからか、そのレベルの集団に早く遭遇している気がする。前回までだと、折り返し地点ぐらいでその話になるので、事前に周知はしていなかったのだが、今日はまだ3日目なのに……」
夜に魔物の襲撃も無く、前夜のオーク肉のスープの残りを朝食にした後は、引き続き森の奥を目指して進む。ときどき遭遇するオーク数体を倒してから、そのオーク肉を焼いて昼食休憩をしていたときに、斜め後ろから他の冒険者が駆け込んで来た。
「頼む、助けてくれ!」
その後ろにオーク2体がついて来ていたので倒した後、怪我をしていた彼にシミリートが傷回復ポーションを使用する。
「すまねぇ。だが、この2体だけでないんだ。仲間達がオーク村を発見したから引き返そうとしたところで見つかったんだ。急いで向かってやってくれないか」
慌ててかまどの火を消して支度をして、その冒険者の案内で斜め後ろに向かう。




