間引き中
「これはどうしようか?」
「そうね、“不運なる三羽烏達”リーダーのフィーテさんに相談したいところだけど、どこに居るか分からないわよね」
森を進んでいると岩場近くにゴブリンがたくさん居るのを発見したのである。
「ゴブリンだけならEランク魔物だから数がいくら居ても危険はないが、あの奥がダンジョンだったら迷うなぁ」
「流石にダンジョンから魔物が溢れて来たのだったらマズイだろう?きっと見えているところだけだろうからやってしまおうか」
いくらEランクとはいえ、10体以上の数が見えているので油断はしないように、遠隔攻撃も行いながら数を減らしていく6人。
「おい、あいつ!」
≪土壁≫
気がついたときにはユリアンネがシミリートの前に壁を作り出して防げたが、岩陰から火魔法を投げつけて来た者がいる。
「Dランクのゴブリンメイジね。杖らしい物も持っているわ。気をつけて!」
「とは言っても、所詮はDランク。任せろ!」
シミリートがユリアンネから預かっている≪麻痺≫のダガーを投擲する。≪麻痺≫は遅効性なのですぐに効果はでないが、手前のゴブリン達を順に倒している間に効果が出てくることに期待している。
その後も2発ほど火魔法が飛んで来たが、動きが止まった際に≪吸血≫のダガーも投擲しておき、他のゴブリンを倒した後にメイジにも接近して難なく倒すことができた。≪簡易鑑定≫でも低級上位の特殊効果ありとしか出なかった杖だが、魔法の袋に収納しておく。
「これって奥まで確認して良いよな?」
「仕方ないわね」
岩場の奥に小さな洞穴のようなものがあり興奮しながら入ってみるが、すぐに行き止まりになり、遭遇したゴブリンも2体だけで、最奥にもダンジョンコアなどない、単なる穴であった。
「ま、そんなものだよな」
倒したゴブリン達の死体も魔法の袋に収納したあとは、森の奥への侵攻を再開するのであった。




