間引き挑戦前2
「そうか、“選ばれた盟友”の6人だな。リーダーがシミリートだと。わかった。今回はよろしくな」
「え?それだけですか?」
「あぁ、俺たちはクランでも何でもなく、同じエリアを任されているだけだ。特に連携には期待されていないし、他人と獲物の取り合いなどで喧嘩をしないで奥に進んでくれれば特に問題はない」
西4番の取りまとめである“不運なる三羽烏達”リーダーのフィーテは、特に細かい取り決めをするタイプではないようであった。
「バラバラの集まりの数十人、特に話し合いは無いみたいだな」
「ねぇ、あの人たち三羽烏というのに、3人じゃ無いのね」
「カミラ!」
「お、聞こえたぞ。お嬢ちゃん、気になるかい?それは、な。フィーテ、ロゲール、ハーマンの3人とウーリ、トマス、テレルの3人が一緒になって6人になったから、“達”なんだよ。よろしくな!ちなみに俺はロゲールだ」
「あ、すみませんでした。はい、間引きは初めてなので、どうぞよろしくお願いします」
と、自分たち6人の紹介をシミリートが代表して行う。
「ロゲールさん、気さくな良い人でよかったわね」
「全くよ。西4番の取りまとめを任されているのだから、冒険者ギルドからも頼りになると思われているパーティーよね」
「烏っていうだけあって、やっぱり黒っぽい格好だったわね。暗殺者集団みたい」
カミラの指摘のように革鎧も黒色で、黒マントであり、背負っている弓も黒く塗り、矢柄も矢羽も黒、腰のショートソードの鞘も黒であった。
「いやいや、そんな裏稼業の人たちが、冒険者ギルドから引率者に指名されるように目立つようなことはしないだろう」
「そうよね。森で目立たない狩人集団なのかしらね」
迷彩色をこの世界で見たことがないユリアンネは、忍び装束ってこんな感じだったかなとふと思う。弓矢というより吹き矢のイメージの方が強かったが。




