間引き挑戦前
従士を含めて数百人規模の騎士団と、数十人規模の魔術師団のパレードを楽しんだユリアンネたち。
ヨルクとジーモントの希望通り屋台での食べ歩きをしっかり楽しんだあと、昼前には城壁外の集合場所に向かう。
「これもまたすごいな」
冒険者ギルドの建物でも多くの冒険者達を見ることはあるが、これだけの数百人規模が集まるのを見ることは王都に来てからはなかった。もちろん迷宮都市トリアンでは月に一度の構造変更の時に街に冒険者が溢れていたので比較にはならないのだが。
「“北方の魔槍”はこっちだ!」
「おーい、“無辺なる誓詞”はこっちだぞ!」
「“灼熱の冒険団”はこっちに来い!」
王都の冒険者クランと思われる名前が叫ばれて、それぞれで塊になり集合しているようである。
「俺たちは西の4番だったな。あれみたいだな」
冒険者ギルドの職員と思われる人物が“西4”と書かれたノボリを持って人を誘導している。
「“選ばれた盟友”の6人だな、確認した。その辺りで馬車の順番が来るまで待機だ。“不運なる三羽烏達”というパーティーがいるから、その間に挨拶しておいてくれ」
魔の森への侵攻は、クサビを打ち込むような感じで、騎士団達が中心となり一番奥まで進み、その両脇から有力クランが段々と左右にいき、小規模パーティーたちの寄せ集めは端の方になると聞いていた。
鉄級冒険者のみや、2〜3人だけのパーティーもいるので、銅級2人鉄級4人の“選ばれた盟友”6人は一番端の5番ではなかったが、その次の4番であり、その西4番の全体取りまとめが“不運なる三羽烏達”と聞いている。
ちなみに、シャドウとフェザーの兄妹は今回も用事優先で辞退というので、留守宅の馬の世話を頼んでいる。




