地下水路の先2
地下水路の魔鼠退治ではそれなりの数を対処したこと、そして巨大鼠を中心とした群れを始末したことを死体そのもので証明したため、Eランク魔物がほとんどではあったが思ったより多めの報酬を得ることができた。かなり焦げた死体も多くても、討伐証明の前歯は問題なかったのと、魔石も無事に取り出せたのだが、冒険者ギルドの解体コーナーでは嫌な顔をされてしまっていた。
「このくらいの報酬が毎日ならば、王都でも何とかやっていけるかな」
「まぁ毎日宿屋に銀貨1枚、飲食代やその他の消耗品などを考えると、怪我をして強制休養になると大変だろうな」
「本当はそのユリが描いた地図も提供すればもっと報酬が良かったみたいだけどな」
「でもあの穴の先は、自分達で調べたいでしょ?正確な地図を渡すと誰かに先を越される可能性が増えるわよ」
「あぁ、早くあそこを調べに行きたいよな」
「ある程度の退治がされたところに再度依頼が出るのは時間がかかるでしょうね。地下水路全体を幾つにも分割して順番に討伐依頼をしているって話だったし」
「完璧主義者だから残りの地図も完成させたい、またこのエリアの討伐依頼の時にはぜひ“選ばれた盟友”に、ってアピールは有効だったかな?」
「まぁ何もしないよりマシかもね。他エリアの地下水路依頼や他の依頼でも丁寧な仕事をして、ギルドの信頼を得ていくしか方法はないでしょうね」
一応地下を出るときにはユリアンネの≪洗浄≫魔法で全員の臭いは消したはずであるが、まだ自分達に臭いがついている感じが抜けない。
「あの臭いがなければ、続けても良いのだけど、こればっかりを続けるのは気持ちが滅入るわよ」
「確かに暗いところでずっと鼠ばかり退治するのも疲れるよな」
「じゃあ、今度は予定通り、魔の森に向かいましょうか。何日も泊まりがけで行く前提よね。その準備をしていかないと」




