先輩冒険者ガルトとファン2
「地下水路?」
先輩冒険者ガルトとファンに稼ぎ方を聞くなかで、耳慣れない単語が出て来た。
「あぁ、この王都は歴史が長くて、昔の遺跡を利用して築かれたという話だ。実際に地下水路に入ると、その痕跡があちこちで見られるぞ」
「本当は鉄級冒険者向けの魔鼠退治がほとんどなんだが、たまに大量発生したり強いのが発生したりするみたいで、銅級以上の冒険者向けにも募集がかかる。ちょうど良いかもな」
「魔鼠ってEランクだよな。木級じゃないのか?」
「あぁ、ただ群れとしてDランク相当の脅威になるんだ。王都の地下は広いからな、結構な規模の群れになる。それにたまに個体としてもDランクになる強い奴も混じることもあるし、魔鼠以外の奴も混じる」
「とは言っても、暗いから松明等を持つと手が塞がって武器も扱いにくいし、臭いし下手な戦闘をすると余計に自分達にも臭いが付くし、人気がない依頼だ。それだけ金額としては割りが良いし、公的な依頼だし、定期的に受けてくれると助かる」
「考えておくよ。もう一つの魔の森、セルヴ大森林の方はどうなんだ?」
「あぁ、やっぱりそっちが気になるか。そうだな、森の入口付近はEランク魔物からになるが、進むほど高ランクになっていく。ダンジョンも手前の方は低ランク向けだな。日帰りよりも泊まりがけの方が効率は良いな。こっちは人気で他の冒険者達もそれなりに居るから、若いお前達はトラブルに巻き込まれないように気をつけるんだな」
「分かった。色々と参考にさせて貰う。ありがとう」
「なぁに、若者が簡単に死なないように、が俺たちの仕事だ。少なくとも王都にいる間は死ぬなよ」
冒険者ギルドで依頼状況を確認に来たつもりが、先輩冒険者からの洗礼の決闘騒ぎになり、その通過儀礼が終わると色々な情報を聞くことが出来た。
「昔の遺跡っていうのは気になるけれど、やっぱり臭いは嫌かな」
「ただ、魔の森やそのダンジョンは、トリアンダンジョンでの効率に慣れた俺たちには辛いかもな」
「まぁ両方やってみて判断すれば良いんじゃない?」
「そうだな。何事もまずは経験だな」




