王都シャトニーでの住居探し2
3件ほど借家候補を見せてもらった不動産屋にお礼は言うが契約までは行わず、冒険者ギルドに戻ってきた8人。
「拠点探しって、思ったより大変ね」
「正直もうクタクタ。どんなのでも良いから早く決めてしまおうか」
「ダメよ、安易に決めたらあとで後悔するわよ」
「ねぇ、しばらくは宿屋で我慢して王都を色々と見学して、せめて土地勘を分かってからもう一度借家探しにしない?」
ユリアンネの提案に従い、冒険者ギルドが紹介する宿屋にいったんは向かう。シャドウとフェザーの兄妹も同様に疲れた感じで一緒に行動している。
その日は宿屋の食堂で夕食を済ませて休むことになった。
翌日は、宿屋の女主人に王都の大雑把な位置関係を教えて貰い、今までの通過して来た街と同様に自分達の商売に関係するような工芸屋、皮革屋、薬屋、書店などを巡ることにした。
王都シャトニーもトリアンのように同心円状に地区が区切られているが、トリアンと違い真ん中にあるのはダンジョンではなく王城である。その周りに貴族街や行政地区の第1区画があり、その周りに富裕層の第2区画、さらにその周りである最後の第3区画が一般住民の住む地区である。その第3区画には、冒険者ギルドや今泊まっている宿屋だけでなく、スラム街も一部にはある。
トリアンよりも巨大な王都ではあるが、実質的に縁があるのは第3区画だけであり、スラム街を除外した部分になるのだが、それでも大通りだけを見てまわるのにも2〜3日はかかりそうである。
シャドウとフェザーは自分たちの用事があるとのことで、夜には宿で合流するが、昼間の行動は別々になった。




