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【書籍・漫画化】転生薬師は迷宮都市育ち  作者: かず@神戸トア
旅立ち

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198/922

再び巨大蜂の洞窟

昨日と同じくシミリートとジーモントが盾を構えて洞窟を進んでいく。

「おかしくないか?」

「どうした?」

「昨日に倒したはずの死体が転がっていない」

「もう少し先なんじゃないか?いや、確かに帰る際にこの辺りでも倒したよな。仲間を回収するにしても引きずった感じもないし、ゾフィの折れた矢も無い……」

「つまり、ここは死んだ魔物や冒険者を装備ごと吸収するダンジョンってことね」

「おぉ、トリアンダンジョン以外のダンジョン、初めてだ!」

「何を喜んでいるのよ!それって魔物が勝手に湧くのが、通常よりも多いってことでしょ?」

「宝箱もあるかも!」

「罠もね……」


変な興奮になりつつも先に進んでいく。昨日に数を減らした効果があったのか、たまに巨大蜂ジャイアントビーに遭遇する以外は順調に進むことができ、昨日には経験していない分岐に行きあたる。

「よし、右手を壁に当ててまわるぞ!」

迷路攻略方法の一つ、適当に進むのではなく右手か左手のどちらかの壁沿いに進む手段をとる。“回”のような形状の場合にはずっと外側だけで一周してしまい、真ん中には進めないが、地図を書いていれば気づくこともできる。


分岐を右に進むとそこからは昨日のように多くの巨大蜂に遭遇することになった。それでも進み続けると何度か分岐にあたるが、引き続き右手に進むとだんだんと明るくなって来てとうとう外に出てしまった。

「はぁ……」

「太陽を見ると、お昼になっているよ」

「仕方ない、もう諦めてルードルフの街に帰ることにしよう」

皆も素直に同意し、簡単な昼食を取った後は、乗合馬車のところまで戻り、そのまま街へ帰る。


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― 新着の感想 ―
コメント失礼します。 おそらく、左手を壁に、が正しいと思います。 パーティメンバーの多数派が左利きなら右でもいいんですが、そういった描写はなかったと思います。 武器を持っていない側の手を壁に当てて進め…
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