表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【書籍・漫画化】転生薬師は迷宮都市育ち  作者: かず@神戸トア
旅立ち

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

185/922

ステルビア国内

翌朝、さっそく西のアルソットの街に向けて出発する一行。


「全然平地がなくて山が続くんだな」

シミリートが休憩時に仲間に呟くとウィンデルが拾って答えてくる。

「そうだよな。このステルビア王国は山が多くてな。トリアンダンジョンのような魔物素材が少ないだけでなく、農作物も少ないらしいぞ」

「そうなんですよ、それに雨が少ないので小麦の栽培が盛んなのですよ。ピザやパスタをたくさん食べられていましたよね」

横からクロリスが補足する。

「どっちも美味しかったけれど、肉をもっと食べたいな」

というヨルクの希望に合わせて昼食は先日倒したオーク肉を食べることになる。


このステルビア王国の中を進んでいても、確かにモンタール王国側において体験した魔物の異常発生は無いようで、森狼のような獣系の魔物をたまに見かけるだけであった。

おかげで休憩の際に周りへの警戒もそれほど気を張る必要がなく、ジーモントやゾフィたちは先輩冒険者からの指導を受ける余裕が続いていた。


先輩魔法使いのアントニウスから≪風刃≫の魔導書を譲って貰っていたユリアンネはその流れには入らず、シャドウとフェザーとの会話が多くなっていた。彼らはまだこの地方の言葉が不十分であること、兄シャドウは武技を習得済みであること、妹フェザーはそれほど他者と積極的に関わらない感じであったこともあるからである。

元々シミリートとの会話も増えていたのと、ユリアンネが回復薬や精霊魔法のことなどをフェザーと話す機会が増えたので、この兄妹も発言が少しずつ増えて来ている。


先日、金級冒険者エックハルトの仲間の銀級冒険者シグランが精霊魔法で風を操っていたことをフェザーに聞いてみたが、フェザーは風の精霊とは契約をしていないので同様のことはできないとのことであった。

ユリアンネは、一言で精霊といっても色々なタイプがいることを認識するのであった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ