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【書籍・漫画化】転生薬師は迷宮都市育ち  作者: かず@神戸トア
旅立ち

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はじめての護衛依頼

迷宮都市トリアンを出発した一行は、草原の中の主街道を西に向かい順調に進んでいる。

商人の主従がプリアメデとファブノア。主人は太めで従業員は痩せている。彼らは荷馬車ではない馬車に乗っている。他に男性御者が4人、それぞれ荷馬車3台と通常馬車に分かれている。


先輩冒険者6人はパーティー名を“赤い同志達”というらしい。このうち5人は例の如く赤髪の男性であり、1人だけの女性は茶髪である。リーダーがジョエタンでバスタードソードを装備、サブリーダーのアルフィルが広剣(ブロードソード)丸盾(バックラー)、エミリアンが短弓(ショートボウ)片手剣(ショートソード)、リスチューが長剣(ロングソード)、ティスパルが凧盾(カイトシールド)広剣(ブロードソード)、そして女性のランセリアが短剣(ダガー)の二刀流。

ジョエタン、アルフィル、リスチューが銅級冒険者で残り3人は鉄級とのこと。


そして後から参加になった2人組はパーティー名がなく、男性がヴァレマンで片手剣(ショートソード)の二刀流、女性がリリアンナで魔法使いの(スタッフ)を装備。ヴァレマンは銅級でリリアンナは鉄級の冒険者である。


8人とも乗馬ができ、“赤い同志達”は商人が用意した馬6頭に騎乗、後の2人は自前の馬に騎乗している。

騎乗ができない“選ばれた盟友”の6人は4台の荷馬車の御者台に分かれて周りを監視するつもりであったが、遠隔攻撃が出来ないカミラと身長が低くて監視力が弱いと見られたヨルクの2人は商人達の馬車に同乗して話し相手をすることになった。カミラの代わりにシミリートでもジーモントでも良かったはずだが、戦闘力がありそうな男性を外に残したのか、話し相手は女性が良いと思ったのか、その両方か別の理由かは定かではない。


この一行の行き先は同じストローデ領内のモンブロワという街である。主街道を西に向かった先にある街なのでそれなりの規模ではある。

この近辺では領都でもあり迷宮都市であるトリアンが一大消費地である。肉類は主にダンジョンの魔物から入手できるが野菜類は近隣の農村から仕入れることになる。逆に肉類は余るほどあるのと、魔物素材や鉱石などダンジョン由来品で加工した製品をトリアンから輸出している。

この商隊も、モンブロワ周辺に配るための荷馬車と、王都や他の主要都市に輸出される魔物素材や加工品を載せた荷馬車に分かれている。


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