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角の家
通りを下った最初の角
そこに建っていた家はもう無くて
更地に『売り地』の看板
玄関で立ち話をしていた人も
もういない
当たり前だった景色が
変わってゆく
変わらないモノなどない
ないのだけれど
変わらない
存在しない景色を幻視する
小中高校
少し前
立ち話をしていたおばさん
会釈をして前を過ぎた
あの家がまだあって
あの人もまだいる
そんな気がするけれど
家を囲うブロック塀の上から顔を出していた
あのおばさんに会釈をすることも
もうない
通りを下った最初の角
そこに建っていた家はもう無くて
更地に『売り地』の看板
玄関で立ち話をしていた人も
もういない
当たり前だった景色が
変わってゆく
変わらないモノなどない
ないのだけれど
変わらない
存在しない景色を幻視する
小中高校
少し前
立ち話をしていたおばさん
会釈をして前を過ぎた
あの家がまだあって
あの人もまだいる
そんな気がするけれど
家を囲うブロック塀の上から顔を出していた
あのおばさんに会釈をすることも
もうない
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