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 久しぶりに私鉄に乗った

 歩いて40分程の短い距離

 普段なら歩くか自転車で移動する

 ただ乗りたくなって

 一番安い運賃で行ける範囲で

 最も長い距離を乗った


 地下区間の最初の駅から

 始発駅であり終点でもある駅へ

 数人の電車を待つ人はいたが

 多すぎて嫌になる程ではなかった

 広告の無い標示板を眺め

 近づく列車の音が懐かしかった


 旧国鉄の駅と地下でつながる駅

 ドア近くにいてすぐに降りたが

 階段を一気に上る体力はなく

 何人もの人々に追い越され

 休み休み短い階段を越え

 改札に立つ駅員にやっと切符を手渡した


 変わらぬものが見たかった

 古い水呑場や汚れた床

 そんなものが懐かしかった

 新しくなった券売機

 落ちた自分の体力

 変わったものが寂しかった

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