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主人公は悪役令嬢と仲良くなりたい  作者: SST
第四章 「2人」の記憶
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混ざり合う

???視点です。

エメラルドグリーンの海。白い砂浜。青い空。

やはり今回も夢の中で私は溺れていた。

例の女性は、今日も陸に向かって走り始める。

何度見ても、走り出す瞬間に胸がキュッとなる。

体に差し障りがなければいいのだが。


彼女は走って走り尽くした後、出会った男性に土下座する。


「お姉さま!私のために土下座まで!」


心が痛む。私が溺れなければ、する必要はなかったんだ。


◆ ◇ ◆ ◇


王家の別荘で私は目覚める。

妙に不安にかられ、あまり寝た気はしない。


「おはよう、リシア。良く寝ていたね?」


エドワード様は目覚めるともう部屋にいた。こんな時間から見守ってくださるとは良い[キモい]方だ。


キモい?エドワード様が?どうして?


“好-で一緒--るの--した--さまならとも-く、好き--ないエ-ワー-が--に居-もキ--だけで-ょ”


確かに。部屋に入って良いとも言ってないしね。


“それが許-れるの-乙-ゲーの世-だけ!”


なるほどなぁ。そうかもしれないね。


ノイズと会話し始めた私。ただの変な奴かもしれないけど、ノイズは私にない視点の話をしてくれて楽しい。


「あら、エドワード様。胸ポケットが破れていますよ。」

「ん?ああ。どこかにひっかけたようだ。」

「それにしては鮮やかに切れていますね。」


“こ-切--は--さま-剣!さ--で-ね!”


よくわかるなあ。本当に好きなんだね。

ん?ノイズが?誰を好き?なんで?


◆ ◇ ◆ ◇


「明日はひさびさに外を歩いて見ないか?少しずつ外に出て行った方が良いかなと思ってね。」

「すっかり元気なのに外に出してくれなかったのはエドワード様じゃないですか。」


エドワード様は過保護な面があって困る。

--さまは過保護でも私を尊重してくれた。

あれ、また混線しているような。


“私--なた、少-ず-また混--ていっ--みた-。”


そうなのか。また私は帰ることになる?


“ご--な-い。次--う忘-ないから。”


うん。置いてかないで。



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