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主人公は悪役令嬢と仲良くなりたい  作者: SST
第六章 次こそ君を
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断章・一条の矢

呼吸を整え、弓を構える。

チャンスは一瞬。条件はシビア。

あの女が剣を取り落とす、その一瞬。

あの女も察知できないこの距離から。避ければリシアに当たるように。


必ず、あの女は自分が当たることを選ぶ。

私には、その確信があった。

自分の選択へのツケを払わせる。絶対に。


じっと、そのときを待つ。

まだまだ長丁場になるだろう。

それでも、弓を構え精神を研ぎ澄ませていく。


◆ ◇ ◆ ◇


どれほどの時間が経っただろうか。

場が夕闇に暮れ始めた、その最中。時は来た。

刺客たちが一斉に切りかかるその直前、私は矢を放つ。

あの女は剣を取り落とした。そして、矢に気づく。

さて、お前はリシアを助けることを選ぶだろう。


深々と女の腹に矢が刺さる。矢尻には王家秘伝の毒が塗ってある。

これで終わりだ。レベッカ。

私は、リシアを選ぶ。

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