私は幸せだよ。
私には大切な家族が居る。
優しくてお父様を本当に大切に思っているお母様。
お母様が大好きで可愛がってくれるお父様。
そして双子の兄であるシエル。
侯爵家だから色々厳しい所もあるけれど、それでも大切で仕方のない家族。
お母様の親友のシュア様も凄いいい人で、私達のこと可愛がってくれるの。シュア様の子供のカイエンとミーコは幼なじみで、仲良しなの。
優しい、温かい家族。
シュア様達一家も、皆大切。
私の目標はね、お母様みたいな人間になることなの。お母様は色んな人に慕われているの。交友関係が広くて、びっくりするぐらい皆お母様の事大好きなの。
お母様は誰にでも優しくて、何て言うか、同じような態度で平等なの。お母様はどんな事態でも動揺しないでいられるような強い人でもあるの。助けを求める人がいたらね、助けようってする人なの。
お母様はね、強くて優しくて、私の目標なんですの。
そうシュア様に言ったらね、「じゃあ、色々頑張らなきゃね」って笑って応援してくれたの。シュア様は何だか私やシエルにとってお姉様みたいな人なの。
それでね、お父様はお母様と仲良しなの。貴族だとね、家族仲が冷めきってる事も多いんだって聞いてるし、実際そういう家族がいるお友達も居るから何だかお父様とお母様が仲良しだと凄く嬉しいの。
お父様はね、お母様が一番大好きで。私やシエルよりもお母様を最優先って感じなんだけれど、ちゃんとね、私達のこと可愛がってくれてるの。お父様は子供ってあんまり好きではないみたいなの。それでも私とシエルのことちゃんと考えてくれてる。
それが伝わってくるから、お父様のこと好きなの。
親にね、心配してもらえて、大切にしてもらえる。それだけで幸せな事だってお母様が言ってたの。
お爺様とお婆様は、あまり夫婦仲がよくないの。大爺様は面白くて、大すき。でもお爺様とお婆様はあんまり好きじゃないかも。
双子の弟のシエルはね、私と同じ年なのに何だか大人びた感じがあるの。勉強とかも得意で、魔法を使うのが得意なの。はずかしいから本人には言えないけれど、私にとって自慢の双子の兄なの。
シュア様はお母様のことが凄く大好きで、よく私とシエルによく昔話をしてくれるの。というよりシュア様はお母様のことばかり話すの。
綺麗な人で、お母様とは何だか別の強さを持っているような印象があるの。
シュア様は私がお母様の次に憧れる人かな。
シュア様の子供のカイエンとミーコは大切な友達なの。
カイエンは私より二つ年上で、ミーコは一つ年下なの。カイエンは女の子に凄くもててるの。伯爵家の長子ってのももてる理由の一つだけど、カイエンは何だかかっこいい。
同年代の男の子達の中でも、飛びぬけて成績が良いし、シュア様に「女の子には優しくしなきゃだめよ?」って言われてたからか優しくしてるの。
それもあってカイエンは女の子によくもててるの。何だかカイエンが女の子に囲まれてると何だかちょっとやなの。これってカイエンのこと好きって事なのかなーって思うけれどまだよくわからない。
お母様とお父様は恋愛結婚。シュア様もそう。でも貴族って基本的に政略結婚が多い。将来、いざって時にどうなるかはわからない。でもどうせなら好きな人と寄りそっていければなぁなんて思ってるの。
そうそう、カイエンの妹のミーコは、何だか凄く可愛いの。シュア様の小さな頃にそっくりだってお母様が言ってた。
お母様とシュア様って、昔から仲良しだったんだって。今でも仲良しな親友って何だかいいなぁって思うの。
ミーコは私にとっても可愛い妹みたいなものなの。将来絶対シュア様似の美人さんになる事間違いなしって思うぐらいの可愛さがあるの。ミーコを妹として可愛がってるのはカイエンもシエルも一緒だから、ミーコがもし泣くようなことあったら三人そろって突撃しちゃいそうだわ。
「リーラ」
大好きな人達について考えていたら、名前を呼ばれた。
そう、私の名前はリーラ・エブレサックっていうの。エブレサック家の長女なの。
声のしたほうを振り向けば、お母様とお父様、そしてシエルがいるの。他にもエブレサック家に仕えている使用人達も居るの。
お母様がね、私の方を見て笑っててくれてるの。私、お母様の優しい笑顔って大すき。
お父様がね、お母様を優しい目で見てるの。私、お父様がお母様を大切に思ってるの見ると嬉しくなるの。
シエルがね、そんな両親を見て笑ってるの。私と同じできっとお母様とお父様が仲良しなのが嬉しいんだと思うの。
「お母様!」
私はただそういって、お母様に抱きついた。
お母様は私のこと、優しく抱きしめてくれる。
それをお父様とシエルが優しい目で見ている。
私は家族が大好きなの。
幸せだって、私は胸張って言えるの。
――――――私は幸せだよ。
(お母様とお父様、双子の兄のシエル。それにシュア様に、カイエンにミーコ。皆、大切な人達。大好きな人達にかこまれて、私は幸せだって、胸張って言えるんだ)
終わった!というのが今の正直な感想です。
一応これで終わりです。最後幸せな様子を書いて終わろうと思ってたのに、娘sideが書くの難しくてようやく書き終えられました。
待たせてしまってすみません…。
此処まで読んでくださりありがとうございます。
誤字脱字報告&感想いただければ嬉しいです。
2013年6月1日 池中織奈




