26話
ダンジョンから戻った俺達は食事を取って、これからの事を話し合う事にした。
「さて、大量に敵が待ち構えていると思われるんだが…………どうしよっか?」
「せやな…………放置?」
「旨みが無いね。大量破壊が出来る物が欲しいけど…………」
「せやったら、作るか取りに行くしかないで?」
「作るのは分かるけど、取りに行く?」
「せや。クレハも出てるやろ。盗賊討伐クエストと人殺しの奴」
そういえば出ていたな。確かに有った。見てみよう。
【クエスト:初めての人殺し】
・この世界は弱肉強食です。強ければ生き、弱ければ死にます。今まで殺して来た動物や魔物と同じように殺しましょう。
・達成報酬:武器強化カード
【クエスト:初めての盗賊退治】
・ギグル山に潜む盗賊を10人以上殺しましょう。
・殺した人数0/10
・達成報酬:魔法適性カード(10人毎に報酬追加)
【クエスト:初めてのダンジョン攻略】
・この世界に存在するダンジョンを攻略しよう。
・達成報酬:ランダムスキルカード
【クエスト:特別クエスト】
・召喚器ステンノ&エウリュアレの第1封印を解く為に同族の生贄を捧げよう。
・生贄を捧げた人数0/100
・出現条件:STR100以上、DEX100以上、INT100以上、ステンノ&エウリュアレ使用回数10000回以上、ステンノ&エウリュアレで撃破回数100回以上、射撃レベル3以上。
・達成報酬:第1封印解除による限定的な特殊能力が使用可能
・特別報酬:不明
気づかない間に増えていた。しかも、かなり非道い内容だ。生贄って、何さ。流石はゴルゴン三姉妹って所かな。しかも特別報酬とか有るし。ティルヴィングの開放までどんなステータス要求されるやら。というか、剣術上げないと駄目っぽいよね。伊達に何年も使って無いし、使用回数は問題無いと思う。問題は撃破数か。ステンノとかは狩りで使ってるから問題無いけど、ティルヴィングは使って無いしね。
でも、今回のダンジョンアタックで射撃が3レベルになってるのはありがたい。
「盗賊狩りは良いんだけど、この糞寒い雪山の中を盗賊探しに行くの?」
「雪は浮いてしまえば平気や。うちらにはフロートボードが有るし、盗賊の根城もわかってるで」
「いつの間に…………」
「うちもさっさと殺したいから調べとった。ちなみに、うちは人殺しの方はクリアー済みや」
「なら、行っちまいますか」
「それがええ」
盗賊狩りだから、用意はしっかりしないとな。でも、ある意味では丁度良いし。
「なら、こっちのクエストもついでだししようかな」
「どんなクエストなん?」
「生贄を捧げるクエスト~~~」
「物騒やなっ!」
「なんか、特別条件まで用意されてるんだけど…………これってやっぱり武器で殺せば良いのかな?」
「生贄やから、供物と考えると吸わせるんやろうか?」
「ん~~定番は血をぶっかけるとかだけど…………」
「神話になぞらえるとか良さそうかもな。それってゴルゴン三姉妹の奴やろ?」
「多分。しかし、神話か…………蛇は用意できないし、そもそも蛇を殺すのは違うだろうから、逆の蛇で殺す? 難し過ぎる…………」
「結構簡単なのがあるで」
「何?」
「ゴルゴン三姉妹は蛇の髪の毛に真鍮の爪をしてるって聞いた事があるで」
「何、つまりその爪を作ってそれで殺せば良いの?」
「ちゃう?」
「まあ、良いか。しかし、真鍮は銅と亜鉛の合金だったな。作ってみるか」
「がんばや。うちは偵察に出てみるで」
「お願い。こっちは他にも色々と用意しておくよ」
「了解や」
次の方針が決まれば今日はもう、お風呂に入って寝る。簡単だったとはいえ、初めてダンジョンに入ったんだから、知らず知らずの内に疲労が溜まっているかも知れないからな。
【ステータス】
Name:クレハ
Class1:魔導技師Lv.6
Class2:戦術家Lv.4
Class3:魔導師Lv.3
HP: 400/ 400
MP: 600/1400
Str:110
Agi:50
Vit:40
Int:40+100
Dex:60+100
Luk:60
【パッシブスキル】
《魔導知識Lv.3》《戦術眼Lv.2》《部隊運用Lv.1》《魔力回復(小)Lv.1》《魔力操作Lv.2》《分割思考Lv.2》《戦闘の才能Lv.MAX》《天賦の才Lv.MAX》《獲得経験値上昇Lv.MAX》《老化遅延Lv.MAX》《寿命増加Lv.1》《第六感Lv.2》《体力回復(中)Lv.1》《魔力回復(中)Lv.2》《体術Lv.2》《剣術Lv.1》《魔術Lv.2》《射撃Lv.3》↑《火属性魔法適性Lv.MAX》《木工Lv.2》《建築Lv.2》
【アクティブスキル】
《魔導器召喚Lv.MAX》《魔導器生産Lv.3》《火属性魔法Lv.2》
【装備】
ティルヴィング(剣、封印)
ステンノ(銃、封印)
エウリュアレ(銃、封印)
クトゥグア(浮遊魔導砲、封印)
七色の断罪者セット




