第24話 持つべきものは友達。
少しの部分を訂正させてもらいました。
訂正部分:タイトルの名前・智樹と清水の会話の部分。
8/31訂正済み
やっぱりメンドクサイことはするべきじゃないな…
教室に入るとほぼ全員が俺の方を見てくる
夏休みもあと少しなのに…
人の噂も七十五日って言うけどそんな気配は全く感じない…まぁ七十五日経ってないんだけど…
俺は気にしても無駄なので気にせずに自分の席に座る
「………」
宗太は完全に俺を無視している感じで、宗太を好む女の子たちも軽く無視
男もその雰囲気に流されて、無視だ
そんな中、千鶴が教室の中に入ってくる
千鶴にもクラス中の視線が走り、何か気が付いたのかキョロキョロして、携帯を取り出して操作をする
すると、俺の携帯が震えて、メールが来たことを知らせてた
-なんか雰囲気悪くない?-
-別に。立ち直り早いな・・・-
-昨日散々聞かれてどうでもよくなった。まだ智がしたことはまだ怒ってるけどね。それじゃ私もこの雰囲気に流されるから-
-りょうかい-
メールを打ち終わり、ポケットの中に携帯を入れて、腕を枕にしながら目を瞑ると、周りのコソコソした声が聞こえてきた
「寝てるよ?」
「いいんじゃない?」
「でも…」
なんというか、女の子にこんなコソコソ話の中心にいるってのも嫌な感じだ…
小さくため息を吐いてから、真剣に眠ることにした
「ふぁぁぁ~……」
起きるといつの間にか放課後…自分の睡眠時間が不思議で堪らない…
背中をぐぐっと伸ばすように腕を上げると、後ろに清水が立っていた
「んぁぁ~…何?」
「いや…昨日はすぐに帰ったし、今日はずっと1人だし…」
「同情するなら金をくれ」
「元気だね」
「まぁな。で?どうかしたの?」
「いや、宗太と何かあったの?」
「ん~ちょっと色々とね」
「色々あっても、ずっと一緒だったでしょ」
「まぁ恋する少年を怒らせると怖いってことだな」
「どういうこと?」
「さぁね。んじゃ俺は帰るから」
「あ、うん…」
清水を教室に置いて、靴を履き替え、外に出るとクラスメイトが数人、俺の前に立つ
「なぁ、智樹。お前、宗太に喧嘩売ったってマジか?」
「ん~、喧嘩売ったつもりは無いけど、向こうがキレてるんだし、売ったことになるのかも」
「ふ~ん。なんか教室の中じゃ聞けなかったから、わざわざここで聞いたんだけど…お前もよく宗太に喧嘩売るよなぁ…」
「だよなぁ。うちのクラスじゃ宗太は中心だし、女子達にも人気あるから敵に回したら怖ぇのに」
「でも、智樹が木島さんと付き合ってるって言った時はビビったよなぁ」
「うんうん。ちょっと智樹がカッコよく見えたぜ」
「ちょっと待て、俺は元からカッコいいだろ」
「あははは、バカがいる」
「あははは、やっぱ智樹おもしれぇわ。んじゃ明日は終業式だけど、夏休み暇あったら遊ぼうな!」
「あぃよ。気を付けて帰れよ」
「お前もなぁ」
数人のクラスメイトは皆で笑いながら、俺とは逆の方へ歩いていく
やっぱり持つべきものは友達なのだろうか?俺はどうでもいいことを考えながら自分の家に向かって歩き出した




