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消えていく日常~終末の世界で僕らは今を生きる~  作者: 特殊警備隊
第三章~彷徨う俺達
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希望を求めて

モールを脱出した一行は宛のない逃避行を続ける事となるが・・・・・

「う~~寒ッ」


目を覚ますと横で以前先はライフルを構えたまま微動だにしていない。と俺に気付いたのか


「おはよ、昨日は途中で眠っちゃってるみたいだったから起こさなかったけど大丈夫?」


聞かれ


「俺は平気だけど、紗希こそまさか一晩中そのまま?」


聞くと


「姿勢維持は弓道の基本でしょ?、貴方にも私が手取り足取り教えたじゃない」


さらっと恐ろしい事を言った。狙撃手は射撃の腕も要求されるが・・・何よりの任務は待つこと。ターゲットが現れるまでひたすら・・それができる自分の恋人を見て軽く恐怖を覚える・・・


「えっと・・・・結構来ません?その姿勢だと」


04式小銃を構え尋ねるが


「さっきも言った通り私はこの通り大丈夫だよ?」


けろんとした表情で言うのだから恐ろしい事この上ない。しかも照準で確認すると結構な感染者が射殺されてる。この人俺が寝てる間にマジで訓練してたのか・・・、その証拠に横には7.62mm弾のアモ缶が置かれている。


俺の視線に気付いたのか


「ゴメンネ、本当は貴方に聞いたほうがいいのかなって思ったんだけど、気持ちよさそうに寝てるのを起こすのも可愛そうだし高本君に聞いてこの子に使える弾丸てどれ?って聞いたらケースごと横したから」


紗希は言うが


「{一長一短で覚えられる事じゃないのに・・・・}」


思いつつ照準に入ってる奴らを見るが撃ち漏らしがそこそこあるがそんなに多くなくむしろ少ないうえに殆どが心臓・頭と、急所に当たっている。オヤジが見たら泣くだろうな・・・先輩が男であればと・・・


そうこうしてると


「おふたりさん見張りご苦労さん、ほれコーヒーあと少しで倉田が朝食作り終えるって」


俺達に伝達とコーヒーを持って来てくれたのは佐々木先輩だった。


「ありがとう」

「どうもっす」


俺達は受け取り


「うはぁ・・・・一晩であの数始末したのかよ・・・さすがだなぁ秋山・・」


先輩は言うが


「先輩、これ俺じゃなく横にいる彼女が始末しました。」


答えると佐々木先輩は(゜д゜)とした表情になり


「秋山・・皆から話は聞いたけど・・・浮気したら速攻で殺されそうだな・・・・」


佐々木先輩は俺を憐れむように言い


「浮気をする気は微塵もありませんが万が一の場合、自分でも思います」


そう言った。その後朝食をそれぞれレーションで取り


「今後、どうするかだね・・・・・」


佐藤巡査長は言い


「ええ、そうですね我々もそこを考えないといけませんし」


井上さんらも考えている。俺は佐々木先輩やその他の人達に拳銃の扱いをある程度教え周りの捜索を行う。


昨日行った自衛隊の装甲車車両に何か役に立つものがないか再度探すと、別のトラックの中からペリカンケース・サプレッサーがもう一つに手榴弾が収まったケースが出てくるそして軽装甲機動車の車内を調べると書類を発見した。


「なになに・・・・」


アウトブレイク発生後の警備についての伝達


陸上自衛隊特殊作戦群第二戦闘中隊第一小隊は以下の研究所にて警備を続行せよ


島崎県総合感染対策研究所


尚警備等の順序は担当隊の指揮官に一任するものとする。



この自衛隊の特殊部隊は付近の研究所にてどうやらこの乱痴気騒ぎの対策を取ろうとしている研究所の警備を任されてここまで来たが殺られてしまったようだ。屈強な特殊部隊員でも対応しきれないこの状況に研究所は無事かと思いつつも


「ダメもとで進言してみるか」


書類とペリカンケース・弾薬と手榴弾を取り車両を後にし


「ちょっといいですか?」


佐藤巡査長に


「さっき自衛隊の装甲車の内部を再度見てきたらこの書類があったんですけど、もしかしたらここの研究所はまだ無事なんじゃないんですかね?」


言い書類を佐藤巡査長や井上さんらが見る。


「なるほどね・・・・宛のない逃避行よりははるかにマシね・・・」


佐藤巡査長は言い


「そうだね・・・もうここまで来ると賭けとしか言いようがないが何もせずに後悔するならやって後悔したほうがいいというしな」


井上さんも言い今後の行動を皆に伝えると


「「「「宛のない逃避行よりはマシだ」」」


意見がまとまりそこに向かう事になった。

次回~現実~

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