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いずれ覇王と成る君へ  作者: エマ
君たちの物語
68/73

第3話 産まれながらの過ち



「どうか安らぎを。広大なる楽園で、新たなる生を送りたまえ 」


 色の付いたガラスから、暖かな光が差し込む教会。

 その中央には顔のない死体が棺に入れられ、誰もがそれに手を合わせている。

 けどアレになんの意味があるか分からない。


「なぁシノブ、あいつら何してんだ? 」


「お葬式だよ……キミが殺した人のね 」


「なんだよ〜、まだあのこと怒ってるのかァ? 」


 そう聞いた。

 瞬間、音よりも速く剣が抜かれた。

 でも剣は頬を切る寸前で止まった。


「もちろん怒ってるよ。キミが罪もない一般人を殺した事と、その人を守れなかった私自身にね 」


「じゃあなんで止めるんだ? さっさと斬れば良いじゃん 」


「……… 」


 すっげぇ暗い顔をしながら、シノブは剣を収める。


「女王はなんでこんな奴を……さっさと殺せばいいのに 」


(ま〜た殺すかぁ。よく分かんねぇんだよなぁそれ )


 殺すってのは人間にとっては嫌な言葉らしい。

 あと死ぬもか。

 でも分からない。

 意識が無くなるなんて、睡眠と同じなんじゃないのか?


「あっ、終わりました 」


 一人で首を捻ってると、あいつがこっちにやって来た。

 俺と同じスカートを履き、珍しい黒い髪を揺らしながら、パタパタと走る子供が。


「お疲れ様、小さいのに偉いのね 」


「ありがとうございます。それであの……聞きたい事が 」


 シノブによしよし頭を撫でられる子供は、嬉しそうにしながらも何かが気になる様子だった。


「うん、何? 」


「この人は……どうなるんですか? 」



 人?

 えっ、なんで俺に指さしてんの?

 人じゃねぇよ俺?


「普通なら人を殺したゲシュペンストは処分されるが、彼は特別だからね……でもキミが望むなら、私が彼を殺そう 」


「いや殺さないでください!! 私はこの人に感謝してますから 」


「……なんで? キミのお母さんを殺した存在だよ? 」


「はい……でもお母さんは、もう病気で助からなかったんです。なのに、生きてたら国からお金が貰えるって安楽処置を受けなくて……だから良かったんです。本当なら、私がしなくちゃいけなかったのに……私が殺さなきゃ」


「ごめんね。もう大丈夫だから……言わなくて良いから 」


 今にも泣き出しそうな子供。

 その背中にそっと手を回して、シノブはギュッと抱きしめる。

 すると泣き出した。

 急に、何かがトドメを刺したように。


(シノブも酷いヤツだなぁ )


 泣くってのは苦しいって事で、泣かせるヤツは悪いやつだって先生から習った。

 だからシノブは酷いヤツなんだろう。

 でもこの子供の泣き顔を見てると、なんか変な気分になる。


(頭……撫でてやるか )


 そっと子供に手を伸ばした瞬間、


「あでっ!? 」


 シノブに手を弾かれた。

 しかもその目は、今にも俺を殺しそうなほど鋭い。


 俺も睨み返してみるが、その圧には到底勝てそうになかった。



 教会の外に出ると、もう日は落ちていた。


「……さて、じゃあ帰ろうかヤマト 」


「えっ、もう? 」


「うん。これ以上どこか行きたいって言っても、半殺しにして連れて帰るけどね 」


「おーこわ 」


 剣に手を当てるシノブの顔見て、ケラケラ笑ってると、


「あの…… 」


 教会の扉からあの子供が出てきた。

 その目は涙で腫れたままだ。


「どした? 」


「お、お名前! あなたの名前を聞いてません!! 」


「俺? ヤマトだ 」


「ヤマト……さん。かっこいいお名前ですね 」


「そうか? 」


「はい。あっ、私はクスミと言います 」


「クスミかぁ。へー、汚い名まだァ!! 」


「ごめんね。こいつクソ野郎だから 」


 頭殴られた……いてぇ。

 あれこれ、頭蓋にヒビ入ってるぞ……


「気にしてませんよ。それであの……ヤマトさんは人の料理は食べれますか? 」


「あっ、あぁ。一応喰えるけど 」


「なら家に来ませんか? 少し……お礼がしたくて 」


「飯くれんの!? おぉ行く!! 」


「ダメだよヤマト。今日は帰るんだから 」


「えぇ……人間の飯喰いたいんだけど 」


「ワガママが過ぎんっ、通信だ 」


 そう言うと、シノブは魔具を耳に当てて、教会の影に入っていく。

 けどゲシュペンストの耳ならこれくらい聞こえる。


「あっ、女王……何かご報告ですか? 」

『今ヤマトくん達のこと見てるんだけどさ 』

「はっ? 」

(マジ? )

『別にいいよ。彼女の家に行かせてあげようよ 』

「待ってください! アレは不安定で」

『大丈夫だって。人を殺したのなら、欲求が来るのはまだ先のこと。あとさ……彼は勇者の成功作なんだ。アレ呼ばわりするなら、私がキミを殺すよ 』

「……すみません 」

(へー、俺って勇者がモチーフなのか。初めて知った )


 そこで通信が切れ、シノブがこっちにやって来た。


「やっぱり行っていいよ。不本意だけどね 」


「うぇーい!! 」


「わぁ! じゃあ行きましょう今すぐ!! 」


「うぉ!? 」


 急に腕を捕まれ、引っ張られる。

 力は俺より下なのに、なぜかその腕を振り払えなかった。




「はいどうぞ! ハンバーグです!! 」


 招待された壁の壊れた一軒家。

 そこのリビング、黄色いクロスが引かれたテーブルに、ドンッと巨大なハンバーグが置かれた。


「おー!! 食べていいのか!? 」


「もちろんです! ヤマトさんのために作りましたから!! 」


「んじゃいっただきまーす!! 」


 熱々のハンバーグを掴み、一口で頬張る。

 口の中が焼けるがすぐに再生する。

 というか肉が美味い。

 下手したら人より美味い。


「どうです? 」


「うめぇ!! 」


「良かったぁ……あっ、もう一個焼くので、パンでも食べてお待ちくださいね 」


(今日はラッキーな日だなぁ )


 暖かい人を喰えて、抱きしめられて、美味いものを二個も食べれてる。

 そんな幸せをパンを食いながら感じてると、シノブが変な事を聞いた。


「ねぇクスミちゃん。身寄りとか居ないの? 」


「……はい。居ません 」


(パンも美味いなぁ )


「ならこの家を一人で管理するの? 」


「……はい。思い出の場所ですから……まだ15歳ですけど、なんとかして行きたい思います 」


(肉まだかなぁ…… )


「厳しい事を言うけど、現実的じゃないよ 」


 空気がピリッと乾いた。



「はい。でも……諦めきれません。お父さんも……お母さんも居なくて、それにこの家まで無くなったら……私に、何が残るんですか? 」


(またシノブが泣かせてる )


「……ごめん、急過ぎたね。でも限界を感じたら頼って欲しい。私がいつでも駆けつけるから 」


「それは売るって意味ですよね? 」


「……うん 」


「なら頼りません。私は……この家を守りたいですから 」


「守るって言ってもお金はどうするの? 一人で生活しながら働くなんてとても」


「じゃあ俺が住んで働こうか? 」


 そう言ってみた。

 だけなのに、シノブは『はっ?』と言いたげな顔を、クスミは俺の手を掴んできた。


「本当ですか!? 」


「あぁ、嘘は言わねぇよ 」


「いやいや、キミはゲシュペンストだろう? 働く場所は」


「今日の昼みたいにさ、言わなきゃバレねぇんだろ? なら隠しとけば良いじゃん 」


「欲求は? 」


「研究所ならなんとかしてくれんだろ? 」


「それを何とかしても、許可なんて降りるわけ」


 そう言いかけた所で、通信が鳴った。

 それはシノブが取る前に繋がり、急に金色の卵みたいな魔道具は、テーブルの中心にふわりと浮いた。



『あーあー、聞こえるかな? 』


「えっと……どちら様ですか? 」


『私はまぁ……シノブの上司とでも言っておこうか。それで許可の話だよね? 別に構わないよ。欲求の件はこちらでなんとかする。でも、条件をつけさせて貰おうかな 』


「条件……はい。なんでもします 」


「うん、じゃあヤマトくんに優しくして接して欲しい。家族みたいにね 」


「はい。構いません 」


 胸を張りながらクスミは二つ返事で答える。

 すると通信の向こうからは、堪えられないような笑い声が聞こえてきた。


『うん、じゃあ正式に許可しよう 』


「っ! そんな危険なこと」


『それとシノブ。キミはしばらくヤマトくんに接触禁止ね 』


「な、何故です!? 私は」


『弱者が何を言っても無駄だよ。大人しく帰りなさい、他の護衛を付けるから 』


「……っ、分かりました 」


 苦い内蔵をかみ潰したような顔をするシノブは、ゆっくり魔具をしまい、その場でお辞儀をして帰ってく。

 どうやら決まりみたいだな。


「じゃまぁ、これからよろしくな 」


「はい! こちらこそよろしくお願いします!! 」



 そこから俺の、人間のフリをする生活が始まった。



「ヤマトさん! 朝ですよ!! 」


「む〜……まだ寝むい 」


「ほーら、お洗濯しますから出てください 」


「う〜い 」


 朝、決められた時間に起きた。


「なぁ、これ何処に干せば良いんだ? 」


「あっ、お布団は二階でお願いします 」


 そこから二人で色んなものを洗濯し、


「はい。ご飯ですよ!! 」


「うぇーい、頂きまーす!! 」


 二人で人間の飯を食い、


「んじゃ行ってくるな 」


「はい、行ってらっしゃいです 」


 人間が行き来する街を歩く。

 焦れったくて何度も屋根に飛び移りそうになったが、ゲシュペンストだとバレないように我慢する。

 それは歯がゆかった。


「おっ、来たかヤマト!! 」


「どもっス 」


 大工とかいう人間たちと合流し、全員で家を作り始める。

 軽い柱なんて一人で持てるが、自分の正体がバレないように、他の人間たち運ぶ。


「おうお前ら! 休憩の時間だぞ!! 」


 昼休憩とかいう時間では、クスミが作った弁当とやらを食べる。

 肉がたくさん入っててめちゃくちゃ美味かった。



 その後も仕事を続け、夕暮れ時になったくらいで仕事が終わった。


「お疲れさん! ほら、これが給料だ 」


「ありがとうございます 」


 お礼を言い、金を受け取り、あの家に帰る。

 すると、


「あっ、おかえりなさいヤマトさん! 」


「おう、ただいま! 」


 エプロン姿のクスミが出迎えてくれた。

 そのまま二人で飯を食い、二人で風呂に入り、二人で少し勉強をしてから、二人で一緒の布団に潜り込んだ。


「今日もお疲れ様でした。明日食べたいものとかありますか? 」


「ん〜、ハンバーグ! 」


「はい。じゃあ頑張って作りますね! 」


「あぁ、楽しみにしてる! 」


 布団の中でなんでもないお喋りをして、クスミが寝るのを待った。

 しばらくして、その金色の瞳が閉じる。

 そしたらこっそり家を抜け出し、夜の街を駆けながら、研究所に向かう。



「んー! んぅぅ!! 」


「やぁヤマトくん 」


 城の地下にある研究所に到着すると、そこにはフィレと、紐で手足と顔をぐるぐる巻きにされる人間が居た。


「はい、この子は殺していいよ 」


「おー助かる! 」


「んぅぅう!! んぅぅブィッ 」


 首を蹴りでへし折る。

 それを喰おうとするけど、ふと思った。


 このままじゃ服が汚れる。


「なぁフィレ、ここに食器とか無いか? 」


「あるよ 」


「じゃあ使わせてくれ。フォークとナイフの練習もしたいし 」


 フィレから貰った食器。

 それに赤い肉と背骨を盛り付けて、紙エプロンを首に巻いて手を合わせる。


「いただきます 」


 正直食べ辛いけど、はやく人間のフリができるようにならなきゃいけない。

 だからたくさん練習した。



「ただいま〜 」


 こっそり家の窓を開け、バレないうちにクスミの隣に潜り込む。

 布団は温くて、寝てるクスミも温かい。

 だからよく洗った手で、そっと体を抱き寄せた。



 寝て、起きて、洗濯して、食べて、働いて、帰って、食べて、風呂に入って、勉強して、寝たフリをして、喰って、寝る。

 そんな人間らしい生活をしばらく続けた。


 不自由だったけど、あの生活では手に入らない満足感が、ずっと胸に広がっていた。


 あぁ俺……この生活が好きなんだな。



「ところでさ 」


「はい? 」


 リビングで勉強中、テーブルに頬を乗せながら、なんと無く気になった事をクスミに聞いてみる。


「なんで俺をこんなに大事にしてくれるんだ? 今日の夕飯もハンバーグ二個くれたし、毎日弁当作ってくれるし、寝るときはギュッてしてくれるし……俺たちって会ってからそんなに経ってないのにさ 」


「嫌……でした? 」


「いや全然、むしろ嬉しいよ。でも気になっちまってさ 」


 そこまで言うと、クスミも羽根ペンを置いて、机に頬を乗せた。

 すると俺の指先をいじいじ触りながら話し始めてくれる。


「私……あんまり人と関わった事がないんです 」


「そなの? 」


「はい。お母さんは病気で動けませんでしたし、お父さんは研究員でしたから毎日家にいませんし……お母さんを一人にしたくなかったから、ずっと家に居たんです 」


「それは……退屈だな 」


「はい、退屈でしたし寂しかったです。でも」


 クスミはふふっと笑みを浮かべた。


「色々あって、ヤマトさんが家に来た。だから嬉しかったんですよ。二人でお洗濯するのも、二人で寝るのも、二人でご飯を食べるのも、久しぶりで……懐かしくて……凄く幸せなんです 」


「……俺も幸せだよ 」


 クスミの目に写る自分が笑った。

 それは獣みたいじゃなくて、人みたいに見える。

 本当に俺たちは……家族みたいだ。



「私も……聞いてみて良いですか? 」


「ん、なんだ? 」


「ヤマトさんは……どうしてこんなに優しくしてくれるんですか? 」


「ん〜、理由は色々あるぞ 」


 指で(かず)を数えながら、自分の中にある理由を上げていく。

 

「まず飯作ってくれる事と、一緒に居てくれる事と、いい匂いがする事と……後はギュッとしてくれる事かな 」


「…………それだけでこんなに? 」


「あぁ。人間にとって当たり前のことがさ、俺にとっちゃぜんぶ珍しくて不思議で……幸せなんだ。その幸せをたくさんくれたんだから、そりゃ恩返ししたいよ。先生も恩返しが大事だって言ってたからな 」


 ニシっと歯を見せて笑うと、クスミも歯を見せて笑ってくれた。


「素敵な先生ですね。私もお父さんからずっと言われてました。受けた恩は返すまでが大事だって 」


「……あぁそうだな。じゃあ俺はさらに恩返し頑張るかぁ 」


「じゃあ私はさらにさらに恩返ししますね!! 」


「そんなら俺もさらにさらにさらに恩返しする!! 」


 立ち上がり、ふくれっ面同士で睨み合う。

 そして同じタイミングで、二人でぷッと笑ってしまった。


「それじゃあ洗濯物をお願いしますね 」


「あぁ。そっちは食器洗いよろしくな! 」


 クスミは台所に向かい、俺は二階に上がろうとし


(あっ…… )


 た瞬間、気がついた。

 リビングの小さなシャンデリアの鎖が外れ、それがクスミの上に向かって落ち始めている事に。


 このままぶつかれば間違いなく死ぬ。

 そう思った。

 すると体の中が、爆ぜるように熱くなった。


「っ!! 」


「えっ? 」


 地面を踏み割る。

 飛ぶ。

 クスミに覆い被さる。

 背中と頭。

 に、衝撃が。

 でも、


「大丈夫か!? 怪我は!? 」


 俺よりクスミの方が心配だ。


「だ、大丈夫ですよ……ちょっとビックリしましたけど。というか背中! ガラス刺さってますよ!? 」


「大丈夫だ……大丈夫……そっちに怪我が無くて良かった 」


 ホッとした。

 そしたら、涙が出てきた。


「い、痛いんですか? 」


「いや、ただ……クスミが死ぬって考えたら怖くなったんだ。あぁこれが……死か。そりゃあみんな、嫌だよな……大事な人が死ぬなんて 」


「ヤマトさん…… 」


 ギュッと、いつもみたいに抱きしめられた。


 クスミの鼓動が、俺の胸に伝わって……

 クスミの温かさが、俺の胸に伝わって……


 凄く……安心できた。


「大丈夫ですよ。大丈夫ですから…… 」


 小さな体を抱きしめ返す。

 簡単に潰れてしまいそうな体を、精一杯弱く、皮膚すら傷付けないように。


 ()だった人間が……今は……大切でたまらない。


「……ありがとう 」


「どういたしましてです。じゃあ医療箱とって来るので待っててくださいね 」


「あぁ 」


 するりと手を抜け、クスミは階段を登っていった。


 俺しか居ないリビング。

 そこは妙に寂しく感じた。

 こんな事……今まで無かったのに。


「俺……あいつの事が好きなのかな 」


 胸に何かがこみ上げる。

 これはきっと……恋なんじゃ


「いっ!? 」


 頭が……痛い。

 なんだこれ?

 ガラスが刺さってる?

 いや頭には傷がない。


(なんだ……これ? )


 ふと、手に違和感があった。

 目を下ろす。

 そこには……血まみれの手が見えた。


「うわっ!? 」


 手を払う。

 その手には何もついてない。

 なのに拭えない。

 いつもの赤い血が、妙に怖い。

 

(……あっ )


 足元に、血があった。

 顔を上げる。

 そしたら見えた。


 俺が殺した……先生と、クスミの母親が。



「っぐ!!! 」


 頭を地面に叩きつける。

 苦しい。


 爪で床を握りつぶす。

 苦しい。


 うずくまる。

 苦しい。


「ヤマトさん!? どうしたんですか? 」


 クスミが来た。

 手を伸ばしてきた。

 それをすぐに掴もうとしたら、怖くなった。

 だから振り払った。


「ヤマト……さん? 」

 

「あぁ……ァァァ…… 」


 叫んで、がんばって、顔を上げる。

 そしたら見えたんだ。

 クスミの綺麗な瞳に映る……血まみれの……醜い獣が。



「俺が……殺したんだ…… 」


「えっ? 」


「俺は殺した!! 俺が……俺は……ただの」






















          「人殺しだ 」


 


 


 


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