103/106
人物相関
(キャラクターデザイン:たたた たた様)
ある時魔法が生まれ、それを手にする人々が増えていった。
しかし、その力を恐れる人々もいた。
彼らは力を手にした者を「魔法人」と呼び、自分たちのことを「純人」と呼んだ。
つまり、魔法を使う者は純粋な人間で無いとそう言ったのだ。
後に「純人至上主義」と呼ばれることになるこの思想はやがて、純人が魔法人を迫害する動きへと繋がった。
追い立てられた魔法人たちは、自分たちだけの国……即ち「魔法王国」を建てた。
そして、彼らによる純人への報復的な侵攻が始まった。
―――それが、英雄譚が始まるまでの経緯だった。
英雄譚は、英雄一人では生まれない。
英雄と共に歩む者や英雄を陰で支える者、そして英雄と対立する者があるからこそ紡がれるのだ。
最後の英雄譚であっても、それは変わらない。
英雄と関わる人々について、ここに記しておく。




