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不浄のアルバ  作者: 北郷 信羅
記録
102/106

舞台

 英雄譚の舞台は、昔も今も変わっていない。

 魔法人の国である「魔法王国」と、純人の国である「純人王国」だ。


 一つの大河とほぼ一致した境界線によって区切られた両国には、なだらかな大地が広がっていた。

 気候的にはやや寒冷。晴天は少なく大体いつも薄曇りで、時々しとしとと弱い雨が降る。


 そんな地域に点在する町は、特色で呼ばれることが多かった。

 例えば、旧都。

 例えば、鍛冶町。

 例えば、港町。


 最後の英雄譚のその後も、舞台が残り続けるかは分からない。

 故に、無くなる前に。

 最後の英雄譚の舞台を、ここに記しておく。


挿絵(By みてみん)

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