人物

　魔法を手にした「魔法人(まほうじん)」の国があって、それを恐れる「純人(じゅんじん)」の国があった。

　魔法人の王は、純人の国を侵(おか)そうとした。

　その時、純人の国に英雄が生まれた。

　英雄は魔法を打ち消す力を有していて、その力で魔法の国の王を討った―――。

　そういう英雄譚(たん)が生まれた。

　だがそれで英雄譚は終わらず、物語は魔法人の王と英雄の子孫たちによって幾度も繰り返されることになった。

　これはそんな英雄譚の続きで、きっと終わりだ。

　その最後の英雄譚の登場人物を、ここに記しておく。

　偽英雄リンド。

　少女ニーナ。

　聖女フレア。

　魔女アリア。