表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
182/206

黒いスジ

 一気にケリが着く……そう皆が思った瞬間、叫んだのはラッカだった。


「何か変よ、地面を見て!」


 スカルフェイスダークの足元から無数の黒いスジが広がっていた。

 それは毛細血管のようにクネクネと湾曲しつつも外へ外へと放射状に広がっていた。


「しまった!」


 荒ぶるばかりだった閃馬が顔色を変え叫んだ、その時!


 ヴァシュルシュルルン!


 立ちすくむスカルフェイスダークの足元へ一気に黒いスジが戻って来たのだった。

 そして、これまで微動だにしなかったスカルフェイスダークの本体が遂に行動を開始した。


「えっ?」


 見えなかった。

 スカルフェイスダークの目前まで迫っていた閃馬の横を音もなく通り過ぎてしまったのだ。


「行かすかぁ!」


 再度、荒ぶる閃馬が反転し追撃しようとしたが……


 ヴァアフゥ!


 まるで集めだ黒いスジを放出したかの如くスカルフェイスダークは足元へ黒色の魔力を解き放ったのだ。

 そして足元の魔力が膨れ上がると共に頭髪の大蛇は小さく縮み……


「なんじゃあ、大蛇に乗ってしもうたぁね」


 一匹の巨大な黒色の大蛇に乗りスカルフェイスダークは移動を開始してしまった。


「追うぞ! 行かすな」


「馬王、どう言う事だぜ?」


 さすがのピスタにも解析不能な展開らしいが、その答えは馬王によって告げられた。


「そやつはヘーゼルを求めておるのだ!」


「なっ!」


 そうか、かつて馬王の下へ封印されたのはヘーゼルとヘーゼルの母を追って来た事が発端なのだ。

 目覚めた今もヘーゼルを追ったとて不思議ではなかった。

 それぞれが閃馬の分体に乗りスカルフェイスダークを追う。


「さっきの黒いスジはヘーゼルを探してたって事?」


「そうだと思うわアーモン、私が、もっと速く気付かなきゃいけなかったんだわ」


「ラッカのせいじゃないさ、むしろラッカの魔環が、なけりゃ黒いスジすら見えなかったんだから今の推察だって辿り着いてないかもよ」


 黒色の蛇に乗ったスカルフェイスダーク

 は速かった。

 魔湖である魔石の横を通る時でさえ見向きもせずに……

 雫フキ集落の近くを通る時に惨事が起こるのではと危惧したが、それさえも見向きもせずに移動していた。

 だが、問題は速度だった。


「どんどん速くなってるよー、です」


「このままでは見失い申す」


「数を減らすぞ」


 荒ぶる様子の収まった閃馬である馬王が鋭く放った言葉と共に何体かの閃馬が地面へ吸い込まれる様に小さくなっていった。


「あぁ……」


 雫フキ集落から集められた精鋭達が閃馬を失いため息を漏らしては、やむなく隊列から離れていった。



「すまない! もし角度を変えられればハルティスへ入られるかも知れない今なら先回り出来るので離れさせてくれ」


 ファンデラの心配は当然だ。

 魔法を得意とする丘の民とて予測もなしに現れたスカルフェイスダークでは対処のしようもないだろう。

 先回りして知らせておけば被害は

 最小限に食い止められるだろう。


「どの道さらに閃馬を減らさねば引き離される! 構わん行け」


 当然、ヴァルトゼは、どうするのかとなるが考えが、あったようで流石と言うしかなかった。


「花の民に知らせるので離れる! マテオ頼んだぞ」


「カッコイイです! ヴァルトゼさん」


 マテオの緊張感のなさと来たら……


「将殿カータへも誰か残さねば、なりますまい」


「某は行かねばならん、コスマスお頼み申す」


 1人離れ、また1人離れ残った追撃組は……


 戦闘将ヘレフォー

 点眼のアルワル

 金環のアーモン

 魔環のラッカ

 解析眼のピスタ

 俯眼のクコ

 千里眼のペカン

 ポーターのマテオ


 である。






評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ