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結.わたしがどんなにばかでも

 くりかえしますが、フィクションです(笑)

 世のなかに、くだらない質問なんてものは、たくさんあるとおもうんだけど。


 ほんとに最悪な質問だとおもうものが、わたしにはひとつある。

 最悪な質問はときに最悪なこたえをよび。ついには最悪な結末をつれてくるもの。



「そのひとと、つきあってるの?」


 肯定できるなら、それほど問題はないかも。

 連れのほうが否定したら?

 あぁ、それは気まずくなるかもね。

 連れは否定したいのに、おいそれと否定できない場合もあるかぁ。


 その質問に否定をかえしてしまえばなお、悪い。

 連れのほうがもし肯定したかったとしても。さっきの肯定にたいする否定よりさらに、くちにするのは気まずさをともなう。


 どうしてもその質問をしたければ。連れにはその問いとこたえが聞こえないように、こっそりとするべきだろう。


 わたしはまちがってもそんな質問はしない。


 わたしがどんなにばかでも。



 そのひとが、わたしに肯定のこたえをのぞんでいたのかどうか。いまだにわたしにはわからないけど。


 どうせあんなぐしゃぐしゃな関係は、ながつづきなんてしなかったはず。

 だけど。いまじゃみじめだったり悔しいなんてきもちは、もうみじんもない。


 なぜなら。


 わたしはあのころより、もっとぐしゃぐしゃだから。

 

 わたしをもっとぐしゃぐしゃにしてくれるものなんて、いくらでもころがっていたんだ。ちゃんとがんばってさがしたんだから、またみつかった。そういうことだ。



 あとはそれにうまく、みをまかせればいいだけなのに。



 やっかいなことに、それがいがいとむずかしい。

 これで終わりです。


 お読みくださって、ありがとうございました。

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― 新着の感想 ―
[一言] すみません、感想残していたと思ったら、残せていなかったです……。 ひとつひとつの描写がとても繊細で、それぞれの場面が目に浮かぶようでした。 ぐしゃぐしゃになってしまいたい、そんな心持ちになる…
[一言] 遅くなりましたが、読了させていただきました。 なかなか難しいお話ですね。男性側の気持ちも。どう答えてほしかったのかも。 そもそも正しい答えなんてなかったから、最悪な質問なんでしょうか。でも…
[一言]  その時に気付ければ、回避できたかもしれない。  答えない、という選択肢だってあったのですから。  いいか悪いかは別として。  相手の反応で間違いかと気付く。  間違いかと思うからこそ考…
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