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憧れの彼女  作者: 「」
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何かが違うと違和感を覚える。

でも何かがわからない。

そんな日々を悶々と過ごす。


今日は私も春人くんも休みで、お互いの休みが久しぶりに被った休日。

起きた頃には時計の針が十二時を差しており、もったいない事をしたと後悔した。

隣の温もりは消えており、かなり前にはベッドから出ていったことを知る。

のそのそと重い頭を携えながらリビングへ向かう。



「あれ、いない?」



テーブルにお昼ごはんが用意されていることから数時間前に家を出たのだろう。

温め直しリビングで一人昼食。

美味しいっ。

けど、ちょっと悔しい。

幼い頃から母の手伝いをしていて料理にはそこそこ自信があったものの、最近ではもう春人くんのほうが料理の腕は上だ。

一緒に生活をし始めてから、私はほとんど調理場に立ってないことも原因。

お揃いで買ったエプロンも春人くんのだけがどんどん汚れていき、私のは全然綺麗なまま。

なんとかして嫁感を出さねば。

くっ。

ベランダを見れば洗濯も終わっている。

掃除は……。

どう見ても綺麗です。

完全敗北。

女が家事をするという時代錯誤だけど、というのも母の教育もあって私はその感覚がある。


残りの大学3年間の費用まではまだまだ足りないけれど、私は仕事の数を減らすつもりであった。

それを少し早めてもいいかもしれない。

今回の事件で私があそこで働く事は春人くんたちにまた似たような危険に会わせることがあるかもしれない。

ただ問題があって、私は風俗で働き初めて無駄遣いが増えた。

金銭感覚が少し狂ってきている。

今回も秋の新作の服も値札も見ずに大量に買ってしまった。

もちろん私の分だけではなく春人くんの分も購入。

総額は二桁万円を余裕で超えていた。


春人くんにこっぴどく怒られましたけどね。

現実の復帰にはもう少し掛かりそうだ。

私を思って怒ってくれるというのは貴重で幸せなことだと本当に思う。



残すことなく食べ終わり食器を片付ける。

さっと綺麗に洗って水切りバスケットに置く。

食後の一服と思い紅茶を淹れているところに、玄関から春人くんの帰ってきた音が聞こえた。



「おかえり~」



買い物に行ってきたようで手に近所のスーパーの袋とエコバッグをぶら下げていた。

エコバッグを受け取りキッチンに戻る。



「買い物に行くんだったら私も行ったよ?」

「用事のついでに買ってきただけだよ。次は一緒に行こうな」



春人くんは野菜室に、人参じゃがいもたまねぎと詰めていく。



「今日カレー?」

「いや、肉じゃがだけどカレーがよかった?」



手を顎に当て考えている。

材料同じだから作れるなーっと思っているのだろう。

ただルーがないので買いに戻るかどうかを悩んでいるようだ。



「ううん。材料だけみてそうなのかなーって、春人くんお子様舌だからカレーなのかなって」

「なんだよそれ」



笑いながら、私から荷物を一つ一つ受け取り冷蔵庫にしまっていく。

空になったエコバッグをたたみ、いつもの場所に片付けると淹れていた紅茶を一口。



「春人くんもなにか飲む? 紅茶ならまだ入ってるよ」

「じゃあいただこうかな」

「リビングで待ってて」



ペアマグカップに紅茶を注ぎ、ソファで寛ぐ春人くんに渡す。

昼下がりの午後。

いつになく、ゆっくりとした時間が流れる。





夕飯を終えてからお風呂を沸かしに行く。

最近夜はめっきり寒くなってきた。

秋isどこってな感じ。

これからまた寒くなると考えるとちょっと憂鬱。

冬生まれだけど冬はあまり好きじゃない。

白雪冬乃。

名前だけはいっちょ前。

自分でも綺麗だと思うけど、名前負けしてると思う。

そんなことを考えているうちにお風呂からお知らせが聞こえる。



「春人くん久しぶり一緒に入ろう?」

「え」



心底嫌そうな顔で少し心に風穴が。

まぁ長風呂好きだもんなぁー春人くん。

一人でゆっくりしたいのだろう。

でも諦めない。



「いいじゃん~、少し前にムード壊した罰だよ」

「……」



嫌そうな顔のレベルがあがり眉間に皺が寄る。

そこまで嫌かね? ちょっと泣くよ。わんわんと。

もうひと押しで陥落しそうな気配もあるのでめげない。



「次は可愛がってくれる約束でしょ? お互いの身体を洗いっこしよ」

「……わかったよ」

「やったっ」



私の勝ちだ。



「ただ洗いっこはなし」

「えー……」



寝室からジェラピケのパジャマとバスタオルを二人分持って脱衣所に。

春人くんにも似たような寝巻きをオススメしたのだが、ジャージが一番落ち着くとのことで断られた。

たしかにメンズのもので可愛い系が多いから苦手なのだろうか。

ギャップがあっていいのにと思う。


脱衣所の籠にすでに彼の服が脱ぎ捨てられており、浴場から『あぁ゛~』という声が聞こえた。

あのやろ~っ。

脱がし脱がされを期待していたのに。

あと私より一個下なのにおっさんみたいな声は笑ってしまう。


一糸まとわぬ姿。

ラブコメなんかではよく水着を着て登場なんてことがあるけど。

恋人で同棲している。

それ以上のこともしているので隠す必要もないのだけど、少し見られて恥ずかしい。

男性に散々みられた姿ではあるけれど、彼とはやっぱり乙女に戻ってしまう。

私のアンダーは処理もせずに薄いのでほぼ丸見えだし、プレイの一貫で確かに水着を着たりするのはありかも。

髪をゴムで結い、最後まで引き伸ばさず横に流すように纏める。



「先に入ってるなんて酷いよ」



身体を流して湯船へ。

元々は一人暮らし用の部屋なのでバスタブも狭い。

意識せずとも密着する。

向き合うような形は流石にとれず、彼の股の間に収まる。

これはこれで彼に包まれているようで良き。

さて、どう攻撃しよう。

このまま更に密着してお尻で刺激してやるのもいいかもしれない。

身体を洗う時にお店で培った技術をフル活用し、洗体もありだろうか。

口で処理をしてあげて、そのまま流れで身体を重ねるのもいいかもしれない。


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