報告
133日目
昨日は、その後150万レンで風呂建設の受注を受けたので、王族の住居エリアと使用人の住居エリアに風呂を増築し、その後土田と雑談がてら情報収集をしていたら夕方になっていました。
その後、ロ二ストさんの紹介でバイルエ王国、首都ドイルズにある一番いい宿屋に泊まり、今に至りますが、朝から目の前に痛い格好をした土田が居ます。
いや、だから何でファーストのシ〇アなんだよ。
「武内、穀物の卸売りと観光だろう、案内をするから早く準備しろよ」
「いや、お前その格好で町を歩くのか?」
「そうだが何か?」
「いや、初めて土田とあった時もその格好だったが、その格好で町を歩いて通報されないのか?」
「されんぞ、されるわけがないだろう。何を言ってるんだ?」
えっ?自分がおかしいの?自分の感性がずれてるの?
一瞬そんな感覚に囚われましたが、よくよく考えたらやっぱり土田が痛いだけで自分は正常だと思えてきます。
「まあいいや、とりあえず穀物売りに行こう、案内よろしく」
そう言って宿を出て、穀物を扱う大店を数軒回り小麦と米を大量に売りつけて行きます。
「それにしても便利な能力だな、土田も9位で望む物3つ貰う権利あるだろ、それでアイテムBOX改造すればいいじゃん」
「それはそうなんだがな、そのなんだ・・・・」
「なんだ?歯切れが悪いけど、まさかろくでも無い物に全部使ったとか言わないよな・・・」
「ろくでも無い物ではないぞ、ただ防御力に優れた装備をだな・・・。それに後一個残っているぞ」
「そうか、まあ詳しくは聞かないでおくが、戦闘用以外に生活用品とかも考えておいた方がいいぞ」
そんな話をしながら、土田おススメの店で昼食をとりますが、その際、ネレースからもらった転移魔法に土田が喰いついてきます。
「転移魔法があるなら日本に転移出来るんじゃないのか?」
「それがな、距離が延びると消費魔力が増えるんだよ、一応博多駅のK〇TTE博多前にあるハート型のポストをイメージしてやってみたが駄目だったんだよ」
「そうか、それでその時は魔力は消耗したのか?」
「いや、魔力は全く減っていなかった、だからなおさら分からないんだよ。魔力が消費されていたら途中までは転移魔法で繋がろうとしてたんだと思えるんだが、魔力が減っていないとなると発動自体していないんじゃないかってな」
「まさか転移魔法を取得した後に行った場所にしか繋げないとかか?」
「いや、それはないな、実際取得前に行ったことある場所には行けているし」
「じゃあ何が原因なんだか分からないな・・・」
そう言いながらお手上げポーズをとる土田ですが転移魔法と言う言葉には日本に戻る一筋の光明に感じたようです。
その後、ドイルズ観光をした後、用意していた、生活雑貨や酒などだけが入ったコンテナを一つ渡しプレモーネに戻ります。
土田の前で転移魔法を使用すると、テンションMAXでプレモーネ側に行ったりしてはしゃいでいます。
「これが日本に繋がればすべて解決なんだろうがな・・」
「まあ、今後、何が原因で日本に繋がらないのか色々試してみるさ」
うん、日本に繋がらない原因を究明しないと日本には帰れないんだよね・・。
「あっ、それはそうと、話は少し変わるけど、土田達が帰った後にウェース聖教国の使節団が聖女を連れて来たんだけどさ、要求が残念過ぎてろくに成果無しで帰ったんだけど、聖女のステレーネさんて人に何かあったらバイルエ王国に居る土田を頼れって言ってあるから」
「うぉい!!何でウェース聖教国との話に俺が出てくるんだよ、飛躍しすぎて話が見えんぞ!ていうか話が変わり過ぎだろう!!」
あ~、どうやら土田は混乱したようです・・・うん、そりゃ混乱するよな・・・・。
「まあ色々あったんだけどさ、大まかな話は端折って言うと、聖女って言われているけど要はお飾りな訳よ、そんで聖女のステレーネには教国に都合のいい事だけとか、都合のいい様に作られた話しか聞かされていないんよ」
「あ~よくある箱入り娘のテンプレ的な奴だな、それが俺とどんな関係があるんだ?」
「まあ要は、完全に教国に都合のいい操り人形だったんで、ゆっくり話す機会があった時に、自分の目で見て聞いて真実を自分で判断して行動しろっていった訳さ、そんでもって、結構行動派っぽかったんで、何かあった時にドグレニム領を頼るよりもバイルエ王国の方が移動にも安全だから土田を頼れって言った的な?」
「いや、まったく意味が解らん、なぜ俺が出てくる?ていうか聖女がドグレニム領やバイルエ王国に1人で来る訳ないし、来たとして俺に何をしろと?」
「まあ保護?それにあわよくば自分の女にでも・・」
「いや、それおかしいだろう?何で頼ってきた聖女を自分の女にしないといけないんだ?むしろそれしたら俺鬼畜扱いされるじゃん!」
「まあそこは異世界って事で!」
そう言って、まだなんか言っている土田を残し、転移魔法のゲートを閉じます。
まあ何かあったらステレーネさんの事は何とかなるでしょ、あとは土田に任せよう・・・。
134日目
昨日バイルエ王国から戻ってきて領主館に行くには遅い時間だったので今日グランバルさんに報告に向かいます。
「おはようございます、とりあえずバイルエ王国から帰って来ましたが何か変わった事はありましたか?」
そう言って執務室のソファーに腰を下ろしますがグランバルさんは少し苦々しい顔をしています。
「ああ、悪い事と言えるんだろうが、マサトの予想通りと言えば予想通りという事があった」
「そうですか、じゃあその悪い話っぽいのからお聞きしていいですか?」
「わかった、ノダと言ったか、そいつが日本人6人と共にプレモーネを出て行った。おそらく手引きした奴が居るだろうな」
「まあ予想通りですね、じゃあ野田課長を含めると7人が居なくなったと言う訳ですね、確か相談所に詰めかけてた人数は野田課長含めて9人ですから2人はついて行かなかったみたいですね」
「なんだ、最初の頃は必至で日本人確保に力を入れていたのに予想通りとはいえ随分アッサリしてるな。」
「まあそうですね、ただ不満を口にしてるだけの人ならまだしも、社会主義的な事を言い出してる人達ですからね、下手にプレモーネに残って町の人に社会主義を吹き込んで煽動されたりしたら厄介ですから、ここだけの話、他国に引き取って貰えたんで感謝しているぐらいですよ」
「そうか、あと出て行く間際に、ツキヤマの相談所払いと言って色々買い込んで行ったらしい、請求がツキヤマの所に来たようだ」
「日本には飛ぶ鳥後を濁さずって言葉があるんですが、思いっきり濁していきましたね、どれだけ人に迷惑をかければ気が済むんだか・・・・」
「まあ、その件は分かりました、とりあえず予測は出来てたんで、森を警備しているサンダーウルフに何処に行くか追跡するように指示はしてますから、行先はそのうちわかるでしょう」
そう言って野田課長の件は気にしなくていい旨を伝えます。
「では、バイルエ王国の話をしてもいいですか?」
「ああ、頼む」
「とりあえず、バイルエ王国の国王と面会しましたが、見た目はその辺に居そうな人ですが、なかなか頭の切れる人でしたね、46日後に起こる魔力の活発化の際、お互いに協力できるならしたいと言っていましたし、どちらかと言うと領土拡張より国内の発展を重視している感じですね」
「そうか、なら前回の戦争はなぜ起こった?」
「そうですね、それに関しては日本人の確保はしたかったけど、偶発的な衝突から戦争になった、後は軍部の判断、いや軍を率いていた日本人の判断でドグレニム領に攻込んで来た。と見るべきでしょうね」
「じゃあ、前回の戦争は国王の意思ではないと?」
「そうですね、国王の意思としては日本人を確保する事、後は軍部の独断と言うべきでしょうね」
「それで後はどんな感じだ?」
「道の建設については向こうも最短ルートでの交易路が出来るのを望んでいるようで、場合によってはその道を使って短時間でドグレニム領とバイルエ王国とが助け合える体制を築きたい感じですね」
「それはバイルエ王国側に兵が不足している様に取れるがその辺はどうなんだ?」
「それに関しては、前回の戦争でかなりの数の死者が出ましたからその補充は必要でしょうが、魔物が溢れた場合、ドグレニム領に比べ国土が広い分、守る村や町が多く、人手はいくらあっても足りない、と言った感じですね、それに首都の防備は手薄に出来ないでしょうからなおさらですね。新兵の徴募をすると言ってましたが、まあ46日しかないですから荷物などの兵站確保要員ぐらいの役にしかたたないでしょうし」
「国土と防衛範囲の問題か、その点はこちらも同じだぞ、守る村や町は少なくてもドグレニム領ではそんなに兵を抱えていないからな、どうしても放棄せざる得ない場所が出てくる」
「そうですね、まあ何処からどの様にして魔物が現れるかがわかればそれなりに手も打てますが」
「その辺、ネレース様は何か言っていなかったのか?」
「いえ、迷宮や洞窟に遺跡、そして森とかで魔物が具現化するとしか言ってないですね、まあ溢れそうな迷宮の場所は一つ知っていますが、森で具現化するとなると完全にお手上げです」
「そうだな、ドグレニム領は四方が深い森に囲まれているから四方から魔物が溢れると考えた方が良いという事か」
「そうですね、あとは、村や町に食料の備蓄と地下などに避難所を作ってそこに暫く籠れるようにさせるしかないと思いますが」
「大体どの村にも地下の避難所はあるから問題は備蓄食料だな、どの村もせいぜい1週間分ぐらいしかないだろう。そうなると頼れるのはマサト、お前になる」
「穀物の提供は構いませんが、輸送はグランバルさんの方で手配してくださいね、あと村々に、黄色地に赤で菱形を書き中には黒で「護武燐」とかかれている旗を掲げたゴブリンが迫っても味方だと伝達しておいてくださいね」
「わかった、輸送とゴブリンの旗の件はこちらで何とかする、それでマサトは魔力の活発化が起きるまで何をするんだ?」
「そうですね、交易に行った人たちが帰ってきたらまたすぐに荷を仕入れて交易に行くでしょうから、その商材を販売する場所を用意して日本人に暫く店番させておいて、自分は砦の外壁を作ったらバイルエ王国まで一直線の道を突貫工事で作りますので、グランバルさんは砦に入れる兵を選抜しておいてください」
「それは良いがどの程度の兵を入れる?」
「とりあえずは、維持管理と入出国の管理が出来るだけでいいかと、どうせバイルエ王国も今は自国の防衛準備で大わらわでしょうから警戒の必要はないかと思います」
「そうか、じゃあ50人程の部隊を砦の警備に当てるよう手配しておく」
「わかりました、じゃあ自分は明日から砦の外壁建設に取り掛かりますんで」
そう言い領主館を後にして月山部長の相談所に向かいます。
「月山部長、ただいま戻りました」
「ああ、武内君、野田君の事は聞いたか?」
「ええ聞きました、飛ぶ鳥が後を濁していったようですが、どの程度の損失が出たんですか?」
「それに関してはそこまでと言いたいところだが、大体10万レン程だ、それよりも野田君達が出て行った方が問題じゃないか?」
「まあ恐らく他国に走るのは仕方ないと思ってましたので、驚きはないですし、サンダーウルフに追跡させて何処の国に行ったかは把握しますんで」
「そうか、まあそれなら少しは安心だが、やはり同じ会社の仲間が他国に行ってしまったとなるとな・・」
そう言って肩を落とす月山部長をなんとか励まし、今後の方針の話をします。
自分は明日からバイルエ王国へ続く道作りを開始する事を伝え、交易に行った商人がそろそろ帰って来るはずなので、仮設で交易品の販売所の用意しその店員の手配を依頼します。
「そか、交易も本格化してくるんだな、それで仮設の販売所は何処に用意するんだ?」
「そうですね、旧正門脇にコンテナを出してそこで販売を予定しています。そこならトイレなどの問題もありませんし、警備兵も近くに居ますから」
「だが沢山の品をどこに保管するんだ?」
「それは自分が毎日夜には帰って来る予定何で、毎朝不足分を補充します」
「だが、毎日行ったり来たりだと武内君が大変なんじゃないか?」
「まあそれは転移魔法があるんで大丈夫ですよ」
そんな感じで月山部長も前向きになってきたので、雑談をした後に相談所を後にして馬具店に行き、注文の馬具を受け取った後、転移魔法で二ホン砦に向かいます。
うん、道作りの主役であるゾルス達に準備の指示を出しておかないとね・・・。
ブックマーク・評価を頂きありがとうございます。
拙い文章・誤字脱字が多く読みづらく申し訳ございません。
あと、図々しいお願いではございますが、評価頂ければなお幸いでございます。
また、誤字、気になる点のご指摘等誠にありがとうございます。




