特産品
89日目
今日は朝一で魔道具屋のハンズさんのお店に行きその後二ホン砦に向かう予定です。
魔道具屋に入るとハンズさんがすぐに声を掛けてきます。
「ハンズさんおはようございます」
「マサトさんおはようございます。今日はどうされましたか?」
「いえ、なんか最近顔を出してなかったので、飛行機の設計はどうなったか気になってきました」
そう言うとハンズさんは奥に行き設計図を持って来て見せてくれました。
「なんか教えてもらったのを書いただけで自分で設計した感じがしないんですが・・・」
そう言いながらも独創的な複葉機の設計図が出来上がっているようです。
「そんなことないですよ。かなり独創的でいいと思います、それで機体とかの制作はされるんですか?」
「それなんですがね、機体はいつでも制作に取り掛かれるのですが、動力が問題で、そこが何とかなれば制作にと思ってます」
そうやらハンズさんの言う動力とは魔石のようですが、飛行機を飛ばすだけの動力を確保するための魔石となるとかなりの大きさが必要そうです。
「まあ、お金を溜めて動力源になるくらいの魔石が流通した際は買えるように準備をしておきます。」
そう言ってハンズさんは笑顔で話しています。
あんまりお邪魔をしても悪いので少し雑談をしてからお店を出ます。
まあ、それなりに順調そうだからあとは時々様子を見に来るくらいにしようと思います。
そう思いながら門まで行き、アモンさんに数日出かける旨とバイルエ王国の使節団が来るまでには戻る旨の伝言を頼みラルに跨り砦に向かいます。
森を少し進むと道が出来ており砦まで一直線のようです。
ラルがご機嫌に砦までの道を走ると昼過ぎには砦に到着します。
砦に到着した第一印象は、うん、また拡張したよね?
前回来た時に比べ更に大きくなっている気がします。
「ゾルス、お疲れ様」
そう言ってゾルスを見つけ声をかけ砦の状況を確認します。
どうやら砦の拡張はロゼフが主導して防御機能と居住性を両立する為拡張をしているそうです。
「それでゾルス、今ゴブリンはどの位になったの?」
「はい、それが現在1000匹程になっており、そのうちボブゴブリンが21匹です」
そう言ってゾルスは恐縮していますが、とりあえず管理がなされていれば数が増える分には問題ない事を伝え、今後訓練を継続するように伝えます。
「そう言えば食料はどう?」
「はい、とりあえず採取のみでは賄えないのですが、現在ロゼフが畑を作り食べられる植物や実のなる木を育てています」
「じゃあとりあえず、穀物の補充と魔物の死体を出すから、しばらくの食料と保存食作りをよろしく」
そう言ってアイテムボックスから魔物の死体を出しゴブリン達に解体と保存食作りを任せます。
その後ロゼフ、バルタ、ハンゾウと話し、現状報告を受け、とりあえず今日はボブゴブリン用の鎧と武器を50着程、そしてゴブリン用の胴丸を300ぐらい量産しておきます。
武器に関しては、前回の戦争で手に入れたバイルエ王国兵の持っていた武器をそのまま置いて行きます。
90日目、
ゾルスとバルタの作る朝食を久々に堪能した後は、再度アイテムボックスから魔物の死体を出しゴブリン達に解体と保存食作りをさせます。
今回、道づくりも順調に進んで完成したためカウア達は自分と一緒に戻る予定です。
「ゾルス、これがトウモロコシと大根と、カブの種だから、これを育ててみて」
そう言ってゾルスに種を渡し農作物制作を任せます。
まあとりあえず、ゴブリン軍団が1千近く入れば戦争の際の戦力にもなるし結果的にはいい方向なのかな。
そう思いながらゾルスに今後も訓練の継続と自給率のUPを指示をだし、ロゼフとハンゾウにはサンダーウルフ2匹とゴブリンの選抜して以前見付けた迷宮の調査を依頼します。
「まあ無理はしなくていいんで、とりあえず無理のない程度にマッピングしてもらえる」
「かしこまりました、ゴブリンの中で役に立ちそうなものを選抜し迷宮の調査に向かいます」
そう言ってロゼフとハンゾウは、ゴブリンの選抜に向かいます。
まあ砦の方は事務方のゴブリンが順調に育っているし、ゾルスが居れば他の魔物に襲われても問題なさそうだし。
そんなことを考えながら昼過ぎに二ホン砦を後にしてプレモーネに戻ります。
最初は数日かかっていた移動も道が出来てラルに乗れば半日もかからず行けるので連絡が楽になります。
プレモーネに戻ると一応、グランバルさんに砦に居るゴブリンの状況を伝え、呆れとも諦めともつかぬ顔をされます。
「まあ有事の際の予備戦力と思ってください」
そう言って領主館を後に、石材の採掘場を目指します。
アイテムBOX内の石材は不足していませんが、今後、バイルエ王国へ抜ける道を新しく作った場合道を塞ぐ感じで砦なり防塁を気づく必要があるので先にある程度を集めていく予定です。
プレモーネの門をでてラルに乗り採石場を目指すと夕方までには到着します。
「カウア達は近隣の魔物を討伐しておいて」
そう言ってアイテムBOXから野営用の家を出し今日はのんびりしてすごして明日に備えます。
魔石を魔力石にする方法が分かりテレビなどを魔道具化したおかげで、DVDなども見れますから快適な一夜になります。
91日目
朝食を済ませて外に出ると、魔物の死体が山になっています。
カウア達から魔物から取り出した魔石を受け取り、死骸をアイテムBOXに収納した後、石材の採掘を開始します。
今回は前回と違い錬成術で2×2メートル四方の大きさにしてアイテムBOXに収納をしていきます。
「それにしても、この採石場、かなり石を採ったから山の形が結構変わったな・・」
そう呟きながら大体、3千近くの石材を確保しプレモーネに戻ります。
今度グランバルさんに別の採石場を教えてもらうなり自分で採石場所を探すなりして石材を確保しないと今の採石場から石が取れなくなりそうです。
町に帰るとギルドに向かいギルドマスターのバンズさんに虫の魔物の死骸をあげて、自宅に帰ります。
明日は月山部長の所に向かい、コンテナ回収と不足品の確認、販売計画の話をする予定なので、とりあえず今日は、遺跡にあった日記を読み進める感じで過ごすことにします。
92日目
朝、朝食を済ませると月山部長の相談所に行き、先日渡した物資の確認をします。
「大体、全員に物資はいきわたった感じではあるが、やはり調味料関係や酒類、下着や肌着でサイズが合わない物などは余った感じだが、不足とかは無い感じだな」
そう言って月山部長は一応満足げな感じでお茶を飲んでいます。
「じゃあ余った品を販売する方針でどうでしょう、店を借りて販売すればそれなりに利益が出そうですが」
「そうだな、ただその場合、品切れになるたびに武内君に支援をしてもらいその都度物資を分け与えての繰り返しになる、そうなると自活どころか転売なんて考えだす人も出て来るかもしれん」
「確かに、そうですね、とりあえず余ったものは自分が回収して、日本人が落ち着いたら日本人向けに店を開く感じでどうでしょう?」
「それがいいかもしれんな、ただこの町の人も購入できるようにしないとトラブルのもとになるからそこも考えないとな」
そう言って話している月山部長ですが、少し転移した日本人の不満が収まったのか明るい表情をしています。
「あと、部長には負担をかけますが、裁縫が得意な人を雇って服屋を立ち上げてはどうでしょう」
「服屋?それはこの前、横山さんだったかが店を出すために頑張っていると話していたがそれとは別にか?」
「そうですね、まあ横山さんの服屋と連携してもいいんですが、高品質な糸を安定的に得るつてがあるのでそれを活用しプレモーネの名産にしようかと思ってまして」
「高品質な糸か?」
「ジルクスパイダーという蜘蛛の魔物なんですが、この魔物の尻の部分に魔力を流すと一旦魔力が途切れるまで糸が出続けるそうです。なので魔力石を使いずっと魔力を流し続ければ半永久的に糸が採取できるんですよ」
「蜘蛛の糸か、それだと粘着性が強く、くっついたりしないのか?」
「それについては一度水に濡らすと粘着性が失われ良質で高級な糸になるそうです」
「そうか、その工場と機織り場みたいな物、そしてそれを製品にする工場と販売店か」
「はい、その全工程で日本人を雇えば今なじめていない日本人の雇用にもつながる可能性があるかと思います」
月山部長は少し考えてから、グランバルさんに相談するとの事です。
街の増築の話もあるので自分も月山部長と一緒に領主館に向かいます。
月山部長に製糸の話と機織り、そして服作りの話をするとかなり前向きな感じではありますが、やはりそれなりの場所の確保が問題のようでが、ジルクスパイダーの糸を半永久的に供給出来る事で莫大な利益がドグレニム領に流れ込む事を考えてか製糸工場の場所だけは即手配を始めるとの事です。
「グランバルさん、それについては、町の城壁拡張を提案したいんですが」
そういうとグランバルさんは既に拡張工事をしていると言いますが実際プレモーネは領主館を中心に丸く城壁が囲む感じでそこに追加で城壁が拡張されているので上から見るとヒョウタン型になっている感じです。
今回グランバルさんに提案したのはそのヒョウタン状態の町を再度、円の城壁で囲む感じです。
「そう簡単に言うがどれだけ時間がかかると思ってるんだ?」
「まあ石の在庫次第ですが大体2日で半分は出来るかと思いますよ」
「2日で半分か、それで石はどのぐらい必要だか分かっているのか?」
「一応2×2メートル位の石を3千程採掘してきましたのでこれを使ってみて足りなければ再度採掘してきますので、これでまずは出来るところまで作ってみようと思います」
「とはいえ計算上では地下に2メートル、高さ4メートル、幅4メートルで作る計算だと恐らく1000メートル程にしかならない為、実際のところ1/4ぐらいになるかもしれませんね」
「1/4じゃ意味がないだろう。だったら計画を変更してその分を増築に回したほうがよくないか?」
確かにグランバルさんの言い分はごもっともであり領主の意向なので尊重すべきなので、やるんだったら徹底的にやりたいところですが、今回は増築であきらめるしかなさそうです。
「まあ、マサトが城壁の増築をしてくれれば製糸場などの土地問題は一気に解決するから、バイルエ王国の使節団が帰った後に取り掛かってくれ」
「ちなみに報酬は?」
そういうとグランバルさんは何を言っているんだ?という顔をしてそんなものは無いと言い切ります。
まあ予測はしてましたがそうまでハッキリと言われるとモチベーションと言うものが下がるんですよ・・・。
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拙い文章・誤字脱字が多く読みづらく申し訳ございません。
あと、図々しいお願いではございますが、評価頂ければなお幸いでございます。
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