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集団転送で異世界へ。 ~神の気まぐれによって?異世界生活~  作者: 武雅
本編

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180/252

作戦の確定

252日


昨日までは穏やかだった天候も、今日は砂漠側から防塁に向かって強い風が吹きつけています。

う~ん、いやな風だな、これだと防塁から魔物に魔法や矢を放っても威力が落ちるし、何より砂埃が酷い、こんな時に魔物の大群が来たらかなり厄介なんだけど…。


そんな事を思いながらも指揮所に行きダダルインさん達と打ち合わせをします。

ダダルインさんが昨日言っていたように既に門の周辺には魔物の死骸をばら撒いてあるので後はその死肉に釣られて魔物が門の方に集まり、門に被害を与えたように見せかけるだけです。


「ていうか自分達からしたら風下、魔物達からしたら風上、って事は匂いで誘引できないですよね」

「まあそうなってしまうな、とは言え天候に関してはどうにもならん、後は魔物が死肉に気付いてくれるのを祈るしかあるまい」


「そうなりますよね~、とはいえ風が止むまで魔物の群れが襲ってこない事を祈りましょう、この風だと完全にこちらが不利ですし」

「そうだな、この風と砂埃では防戦もしにくいだろう…。 相手が人間ならまだ手の内も読めるが、魔物の考えは全く分からんからな」


その後も、細部の打ち合わせをした後、各自持ち場に戻りますが、ダダルインさんが自分を呼び止めます。


「マサト殿、サンダーウルフ達を再度偵察に出して貰えないか?」

「偵察ですか? いいですけど急にどうしたんですか?」


「うむ、いやな、魔物達の現状を把握しておきたいと思ったのだ、この天候がしばらく続くとなるとそれに付け込んで魔物が一気に襲い掛かって来てもおかしくないだろう、なので気休めだろうと魔物の現状を知っておきたいのだ」


そう言ってダダルインさんは苦笑いをしながら依頼をしてきます。

まあ自分的には魔物の群れの現状を把握する事に異論はありませんので了承の旨を伝え、自陣に戻りアルチ達を偵察に向かわせます。


うん、ここから魔物の群れが1日程の距離に陣取っているって事はアルチ達が全力で走れば夕方頃には偵察を終えて帰って来るかな。

今回は大体の数も確認できるようなら調べて来てって言ってあるし、まあアルチ達が報告をしてくれれば少しぐらい気休めにはなるのかな。


それにしても、打って出て攻撃を仕掛けられれば一番いいんだけど、流石に砂漠は足場が悪いよな…。

ゾルス達には順番にゴブリン達を砂漠でも戦えるように砂上の訓練をさせてるけどそれでも恐らく全力では戦えないだろうし、やっぱり防塁の内側に誘い込んで殲滅が理想的だな。


そんな事を思いながらも、散発的にある魔物の襲撃を眺めていますが、やはりこちらの狙い通り魔物の死骸のある門を襲う魔物の群れは居ないようでした。

そうそう都合よくは行かないね。


その後、夕方になり偵察から戻ってきたアルチ達の報告を聞くと、どうやら魔物の数は3万匹ほど、その中で大型の魔物は4足歩行タイプが30匹程、二足歩行タイプが100匹程との事です。

今回の偵察でも魔物を率いていると思われる魔物は見つけられませんでしたが、大体の数が分かったのは収穫だと思います。

まあ数字的に言うと絶望的な数ですが、知らないよりはましでしょう。


指揮所に向かいダダルインさんに報告をしますが、報告を聞きながら難しい顔をしています。

幸い朝から吹き荒れていた風は収まって来てはいますが、魔物が予定通りに門を突破してくれないと状況を好転させることが出来ません。


「ダダルインさん、こうなったらこちらから仕掛けて門におびき寄せますか?」

「こちらから仕掛けるだと? だがマサト殿はこの砂漠での戦いは不利だと言っていただろう、無駄に損害を出すような作戦には承服しかねるが」


「まあ兵を出したらそうですが、自分が一人で魔物の群れにちょっかいをかけて門まで誘導すれば兵士には被害出ないですよね? 大規模魔法を数発撃ち込んでフォレスホースのラルに乗ってのらりくらりと門まで誘引するんで」

「マサト殿一人でか? だが誘引したとして3万ものかずの魔物、新たに作った防塁で殲滅できるとは思えんぞ?」


「そうですね、まあそこは後方から攻撃を仕掛けるゴブリン達にかかってますが、恐らく指揮を執る魔物が居ると思いますのでそれを殺せば恐らく魔物は逃散するかと思いますんで」

「確かにそうだが、その指揮する魔物をどうやって見分けるんだ?」


「まあ人間だったら最高指揮官は後方に陣取って指揮を執りますから、魔物もそうだと信じて後方を殲滅するしかないでしょうね。 防塁が突破されるのが早いか、魔物の頭を潰すのが早いか」

「ようは賭けという事か、人の命を対価とするには分の悪い賭けのようだが」


「確かに、とは言えこのまま相手の都合で襲われるよりもこちらの都合で開戦したほうが気持ち的にも余裕が出るでしょう、それに増援に冒険者も到着してますし、多少防塁を突破されても被害は少なく済むでしょうし」


そう言う自分にダダルインさんは考え込んでいます。

しばらく指揮所に沈黙が流れますが、顔を上げたダダルインさんの顔は決断をした表情をしています。


「マサト殿、その策で行くとして、最短で何時頃に魔物が防塁に到着する?」

「最短ですか? 最短なら今から魔物の群れに向かって攻撃を仕掛けますんで、明日の昼過ぎぐらいには誘い込めるかと?」


「明日の昼過ぎか…。 朝方に到着するようには出来ないか?」

「朝方ですか? それなら明日の昼頃に出発して、夕方ぐらいから襲撃し遅滞戦闘をしながら誘引すれば明後日の朝には誘引できますが」


「そうか、ではその策でいこう! マサト殿の言う通りこのまま膠着していても埒があかんし、今後魔物の群れが更に大きくなる可能性もある、だったら賭けだろうと勝負に出るべきだ」


結構年配なはずのダダルインさんの顔に気力がみなぎり、一気に若返ったかのような表情をしています。


「じゃあ自分は明日の昼にサンダーウルフ達を連れて出発しますんで、カウア達ミノタウロスは門の左右に配置し、魔物を挟み込む感じ攻撃させます。 その後ゴブリン軍団を後方から攻め込ませますんで、門を通過して出口の無い第二防塁に入った魔物の殲滅をお願いします」


そう言って地図を指さしながら配下の魔物の動きを伝えると、ダダルインさんは頷き、各指揮官クラスの人達に伝令を送ります。


まあ明日の朝に再度説明するんだろうけどさ、こういうのは一回でサクッと済まそうよ。


まだ他の指揮官クラスの人達の意見聞いてないんだし、決定事項みたいな話になってるけど、ホントにいいの?


結構ノリで提案した作戦だよ…。


どなたかレビューを書いてくださる猛者は居ませんでしょうか?

と思う今日この頃…。 自分でもこの物語のレビューをうまく書ける自信がありません。


そんな中でも読んで頂き、ブックマーク・評価、また、感想を頂き誠にありがとうござます。

拙い文章・誤字脱字が多く読みづらく申し訳ございません。

あと、図々しいお願いではございますが、評価頂ければなお幸いでございます。


また、誤字、気になる点のご指摘等誠にありがとうございます。

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