表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
集団転送で異世界へ。 ~神の気まぐれによって?異世界生活~  作者: 武雅
本編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

155/252

大聖堂陥落

日本刀を握りしめながら無言で突入してくる兵士達から逃げるように大聖堂の中庭を駆け抜け向かって来る敵兵を斬っていきます。


夜通し攻めかかるように見せたことで疲労したのか、多くの兵士が寝るか休むかしていたようで、突然現れた自分や兵士達に満足に反応できないまま討ち取られ、または捕縛されていきます。


兵士の殆どが大聖堂の門近辺に配置されていたようで、大聖堂に正面扉を開き内部に足を踏み入れると、そこには兵士の姿はなく内部は静まり返っています。


「おい武内!」

そういって追い付いて来た土田の声が大聖堂の中に響き渡ります。


「なんだ? ていうか広すぎるし、内部構造が分からないから、幹部連中が何処に居るか分からないぞ」

「いや、それを俺に言われてもな、とりあえず武内が大聖堂の中に入っていくのを見たから来たんだが…」


うん、やっぱりこの広い建物の中を二人で制圧するのは無理だ…。


「なあ土田、とりあえず敵兵を制圧したら兵士に捜索させないか? これ俺達で突入とか無理じゃね?」

「そうだな、兵士を小隊単位で投入して制圧しないと完全制圧は無理だな」


そう話ながら踵を返し外に出ようとした瞬間、風を切り裂く音が聞こえ何かが自分達に迫ってきます。


咄嗟に横に飛び何かを回避すると、飛んできたものは床を抉り線を刻みます。


「風魔法か…結構スピードあったな」

そう言って魔法が飛んできた方を見ると、5人程の人間が現れます。


うわ~、お約束とか要らないから、しかも5人とか、戦隊ものですか? 誰がレッドですか?


そう思い相手の様子を伺おうと思った時、右から急に気配が現れ首筋に短剣が迫ります。

身体を反らし短剣をよけ、気配が現れた方に向けて日本刀で斬りつけますが、剣先は空を斬り手ごたえはありません。


「武内、大丈夫か?」

そう土田が声をかけてきます。


「ああ、大丈夫だけど、何で5人で戦隊ものかよとか思った瞬間に6人目が出て来るんだよ! ここ何年も前から戦隊ものは途中から6人目が出て来るのがセオリーになってるのに!」

「いや、それ今関係ないから! ていうかお前今奇襲されたのに何で普通にツッコミを入れてるんだよ!」


そう言って土田がツッコミを入れますが、その間にも短剣が自分目掛けて迫ってきます。


ガキィィィーン!!

って音は鳴らず、ガチッ!! っと刃と刃がぶつかる音がして短剣が止まり短剣使いは後ろに飛びのきます。


「うん、君ってさ、なんか気配を消すのは得意みたいだけど注意力は散漫じゃない?」

そう言って黒ずくめの短剣使いに声をかけると、馬鹿にされたと思ったのでしょうか、短剣を両手に構え自分に向かって飛び掛かろうとしますが、一瞬体を硬直させその場に倒れこみます。


「マサト様、ご無事ですか?」

そう言って黒ずくめ短剣使いの後ろからハンゾウが声をかけてきます。


「うん、ハンゾウご苦労様、ていうか無事も何も怪我一つしてないんだけどね」

そう言ってハンゾウをねぎらい残りの5人の方に向き直ります。


恐らく黒ずくめの短剣使いは使い捨ての暗殺者だったのでしょうか、残る5人は気にした風も無く、自分達に向かって来ます。


うん、魔法使い一人に斧使い一人、そして剣使い二人に槍使いか…。


「ハンゾウ、一番奥の魔法使い任せた。 土田は剣を持ってるやつ二人お願いね」


そう言って自分は斧使いと槍使いを相手にしようとします。

しかし相手も連携がとりやすい仲間が居るのでしょう、自分には斧使いと剣を持った二人、土田には槍使いと剣を持った二人が向かって来ます。


う~ん、確かにそちらも都合ってものがあるかもしれないけどさ~、なんか指示を出した自分が虚しくなるじゃん?

そこは空気読んで向かって来てよ…。


そう思いながらも相対すると、斧使いが大振りに斧を振りぬき、その動きの合間を縫う感じで剣が自分に向かって振りぬかれます。


うん、連携はしっかりとしてるけどレベルそんなに高くないよね?

なんか思わせぶりに登場したけど、君達そこまで実力無いよね?


そんな事を思いながらも自分に向かって振り下ろされる斧や剣を避け続けていますが、全く脅威を感じません。


うん、斬ってもいいんだけどどうしよう…。

ていうか生け捕りしても使い道ないしな~。


「おい武内! 何時まで遊んでるんだよ!」

そんな声がしたので適当に斧と剣をあしらいながら土田の方を見ると既に剣使いの一人と槍使いは倒れています。


「土田、殺したの?」

「いや、気絶させただけだ…。 多分死んでないと思う…」


「そうなんだ、じゃあこっちも殺さないであげるか」

そう言って日本刀を裏返し斧使いと剣使いを峰打ちで数回叩きます。


「ふっ! 安心しろ峰打ちじゃ」

「ふっ。 っじゃねえよ! 遊んでないですぐに終わらせろよ」


土田が文句を言ってますが、これは言わないといけないセリフでしょう。

何で土田はその辺を理解していないのか疑問です。


「ていうか外はあらから制圧完了したみたいだから、兵を小隊単位にして大聖堂の中を捜索させるぞ?」

「うん、いいんじゃない? じゃあ俺は一旦本陣に戻って寝るから何かあったら起こしてくれる?」


「おい! 寝るとか言うな! 武内もこれから本陣に詰めて指揮を執るんだよ!」


そう言て土田はプリプリしながら本陣に向かって歩き出します。

うん、冗談通じないとそのうちステレーネさんに嫌われるよ?


そう口にしようと思いましたが、冗談が通じない人筆頭がそのステレーネさんなのでとりあえず言葉を飲み込み本陣に向かいます。


「ていうかさ、大聖堂の入り口前に本陣を移動させるって大胆過ぎない?」

「いやここの方が有事の際に指揮を執りやすいし、情報も早く伝わるだろ? それに何かあったら俺と武内がいつでも出て行けるし」


そう言いながら大聖堂の入り口に移動させた本陣で椅子に座り土田が伝令からの報告を聞きながら答えます。


「まあいいんだけど、とりあえずバルタ率いる騎馬ゴブリン達はキャールの町の外に出して周辺警戒にあたらせるぞ?」

「ああ、いいけどなんでだ?」


「まあ町の外に繋がる抜け道があった際の保険?」

「そうか、確かに、お前のサンダーウルフ達とセットで町の外を警戒させれば抜け道があっても逃げられないか」


「まあその辺はどうだかわからんけど、それなりに効果はあるでしょ」


そう言ってバルタに指示を出して町の外の警戒に向かわせます。


暫くすると大聖堂内を捜索していた兵士達から聖女を発見したとの報告が来ます。

「とりあえず、丁重にご同行を願ってもらえる? 間違っても捕縛とかしないようにね」


そう伝令に声をかけておきます。

「武内、捕縛しなくていいのか?」

「うん、聖女なんてお飾りで祭り上げられた子だろうし、捕縛って酷くない? まあ教国の幹部は即捕縛だけど。 それとも土田は縛られた女の子がお好み?」


「そうだな、確かに…。 って俺に縛った女の子を愛でる趣味はない!! 俺はノーマルだ!」

見事なノリツッコミを決めた土田ですが、流石にお飾りで祭り上げられた聖女を手荒に扱うのは気が咎めるのでしょう。

どうやら納得したようです。


それからしばらく経っても幹部の捕縛報告が来ず、捕縛報告があるのは中間管理職的な人たちばかりです。

「土田、絶対これ抜け道で逃げたか隠し部屋とかに隠れているパターンだよな?」

「だな、どうするんだ? 教皇とその側近を含めた幹部捕縛しないと勝利とは言えんし、今後の火種になるぞ?」


「う~ん、そうだよね、司法取引でもしようか?」

「司法取引? どういう事だ?」


「有意義な情報、まあこの場合は抜け道や隠し部屋だな、それを知っていて話した奴は罪を問わないばかりか金もやるって感じ?」

「それいいな、じゃあ俺は捕縛した奴らから聞き出すように指示してくるわ」


そう言って土田は本陣を出て捕縛者が集められている場所に向かって行きます。

うん、ただ中間管理職っぽい人が知ってるかどうか…。


そう思っていると、すぐに捕縛者が集められている場所が騒がしくなり、しばらくすると土田が戻ってきます。

「おい武内! 抜け道や隠し部屋あり過ぎだぞ! ていうか一人1つは知ってる勢いだぞ!どうするんだよ」

「じゃあ全部調べればいいじゃん、どうせ中間管理職クラスなんて処刑しても見せしめにもなんないし、幽閉するほどでもないんだから、むしろ兵士を付けて案内をさせたら?」


「そうか、そうだよな、じゃあ兵士を付けて案内させるか」

なんか納得したような感じで土田は再度兵士の所に指示を出しに向かいます。


うん教皇捕縛に繋がる情報には金一封とか言おうと思ったのにもう行っちゃったよ。


まあどうせ今更だしまあいいか…。

ブックマーク・評価、また、感想・レビューを頂き誠にありがとうござます。

拙い文章・誤字脱字が多く読みづらく申し訳ございません。

あと、図々しいお願いではございますが、評価頂ければなお幸いでございます。


また、誤字、気になる点のご指摘等誠にありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ