45話
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【学校・職員会議】
「どういうことだ!!!」
怒号が職員室に響く。
現校長の手には、ニュース記事を印刷した紙が握られていた。
『元ーー高校の教員、小学生誘拐未遂の疑いで逮捕』
「……先生が、逮捕されたそうです」
震える声で副担任が報告する。
校長は顔を押さえ、深くため息をついた。
「よりによって、あの先生が……」
ニュースは瞬く間に拡散された。
「また“あの学校”か」とネットで騒がれ、
朝から鳴り止まない電話を、職員たちはもう出る気力すらなかった。
「そして……今回の件で、辞表がさらに届いています」
人事担当が差し出した書類の束の中には、
現・教頭の名前もあった。
「……もうダメだ。この学校は……」
校長の声は、誰にも届かないほど小さかった。
「しかも……助けたのが“あの優くん”だったそうです」
その名を聞いた瞬間、室内の空気が凍った。
彼の名は“過去の事件”と共に、学校に深く刻まれていたからだ。
「……この事件は、一生消えないだろうな」
校長の目の奥には、諦めが宿っていた。
___
地獄は、さらに深く沈んでいく。
新学期の再開を目前に、教員の半数が辞職。
生徒の三分の一は登校不能、
三年生の多くは進学を断念するか、志望校を変更せざるを得なかった。
「もう……廃校だな」
誰かがつぶやいたその言葉に、
誰も反論できる者はいなかった。
「……せめて、今の一年生までは続けたかったが……正直、私も逃げ出したい」
___
もう、おしまいだ。
何もかも。
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