40/49
40話
クリスマスの夜、実家。
三人は何もプレゼントを用意していない。
会話すら、交わされていなかった。
いつもなら優が三人分のプレゼントを抱えて帰ってきて、
ケーキまで用意してくれていたのに――
今夜は、それぞれが別々の部屋で静かに時を潰している。
ーーー
春は、窓の外を眺めていた。
雪は降らない。ただ、冷たい夜だけが続いている。
ーーー
夏は、妹にまだ口をきいてもらえないままだ。
雪はケーキを取り、姉から離れていった。
ーーー
秋は、ひとりテレビを見ていた。
画面の中で笑う人々を見ながら、
「みんな、死ね」と呟いた。
ーーー
優の元知り合いたちも、同じように。
どこにも、クリスマスの光は灯っていなかった。
「面白かったらブックマーク、下の評価よろしくお願いします!」
ブックマークや高評価、ランキングでこれからの投稿に力が入ります
___




