24話
後輩視点
私が先輩と出会ったのは中学の頃だった。転んでしまった私に、手を差し伸べてくれたのがきっかけだった。
私は友達を作るのが苦手で、かなりのコミュ障だった。自分から話しかけることはほとんどせず、結局、中学卒業まで同級生の友達を作ることはできなかった。もちろん、こんな私に後輩もできず、唯一仲良くしてくれたのが先輩だった。
「あの時、転んでた子だ。もう怪我は治ったんだね」
先輩は笑顔でそう言ってくれた。私は緊張していて、上手く「ありがとうございます」と返すことしかできなかった。
それから先輩は、学年別での関わりをすべてサポートしてくれた。期末のテストや模試のプリントも用意してくれて、私のことをいつも気にかけてくれた。
先輩はとても優しい人だった。
「・・・春、そこを気を付けてね」
でも、私はすぐに気づいた。先輩の優しさは私だけに向けられたものではなく、みんなに平等に向けられていることを知った。その事実にショックを受けたが、当時の私は先輩がほしくて仕方がなかった。
私は高校に進学するため、必死で努力した。先輩のように、誰かのために優しくなれる自分になりたいと思いながら。
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