21話
教室たちもかなり地獄だが、
「会長、また生徒から問題の報告が……」
「……もう、いちいち報告しなくていい。勝手にして」
「で、ですが……」
「……いいから!!」
「分かりました」
副会長が部屋から出て、会長は大きくため息をつく。
「もう嫌だ……なんでこうなるんだ」
会長は優との関わりは事件前にはなかった。そして事件が起きた時に優に注意し、学校を辞めてほしいと言ってしまった。それだけの関わりで、優のクラスメイトたちのように問題に巻き込まれてしまった。
「……っっ」
生徒会長は涙を流す。
もともと生徒たちから慕われる、優しく真面目な優秀な生徒会長だった。本人もそれを自覚しており、そうあることに誇りを感じていた。
だが、事件のせいでそのプライドはボロボロになった。
「……っ」
生徒の誰ひとりとして会長を責める人はいなかったが、苦しむ生徒たちの姿を見て、そして唯一責められるべき相手からは何も断罪されない現実に、深い辛さを感じている。
「逃げたい……何もかも」
責任を逃れず、やるべきことはやる――それを信条にしていた生徒会長は、もうここにはいなかった。
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