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エルフの森へようこそ  作者: やゃや
5章「When You Wish upon a マーズ」
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3話「火星に願いを」

 白い短いトンネルを抜けると警察署だった。

 両手の手首がくっついた。銀色の輪が施錠された。


"こちらA-07、時刻20:31、容疑者の捕捉に成功しタ、本部どうゾ"


 8月中旬のエルフの国、警察から逃げようとワープした我々は、転移先を書き換えられて警察署へと誘導されたのであった。

 白い壁と、鉄格子のはめられた窓、そして小さなテーブルとイスがあるだけの簡素な四角い空間に、我々は誘導させられていた。


 ……よくよく考えれば当たり前だ。

 ここは魔法大国エルフの国。

 犯罪者が使うような魔法の対策など、していて当然なのだ。


「嘘っすよ……こんなに早く捕まるなんて、これじゃ計画が……」

「はいはい、話は署で聞きますからね」


"おイ、署はここだゾ"


「……冗談ですよ、それより花火を見る準備をしましょうA-07、もうすぐ今年一番の大きい花火が来るらしいですよ?」


"おオ、もうそんな時間カ、それでは窓を少し広げて花火の中継地点に繋げようカ"


 なんだか今の一瞬の会話でツッコミどころが三つ四つあった気がする!

 展開が早い! 頭が追いつかない!


「ねえねえ警察さん、犯罪者より花火優先なの!?」

「よくツッコんだクリス! でも自分の事犯罪者って言うなよ! 扱い的にはまだ容疑者だから!」

「ルチア、計画ってなんだ……? それに今"こんなに早く"って言わなかったか……?」

「あ、言われてみれば!? ルーちゃんそれってどういう!?」

「クリス止めろ! 話題をコロコロ変えるな!」


"あー、はいはい皆の衆、各々言いたいことはあるだろうが、先ずハ窓の外を見るんダ"


「今日この日の花火を見る権利は、犯罪者にも等しくありますからね?」


"まア、見たくないのなら見ない権利もあるがナ"


 わいわい騒ぐ俺達をよそに、この警官達は犯罪者集団そっちのけで、ハナビ観賞の準備を進めていた。

 やけにハナビの視聴を重要視している。


「……そんなに重要なのか? あのハナビというモノは」


 その事に、火星人である元凶さんが疑問を呈す。

 そういえば俺も、エルフに生まれて17年だが、ハナビをやる理由を詳しく聞いたことは無い。興味も無かった。


「ああ、そういえばそこの貴女は他の世界からの漂流者でしたね」

「説明をしてくれると助かるのだが」

「まあいいでしょう、花火が打ち上がるまでな……ら……」

「……?」

「……」


 婦警さんが、急に黙ってしまった、いったい何が……


「……A-07、説明お願いします、実は私もよく知りません」


 !?


"エ!?"


「……冗談です」


"はァ……まったく毎度毎度……頼むから本気かどうかわからないジョークは止めてくレ……"


「……? 今のはなかなか面白かったと思うのですが……?」


 どうやらこの婦警さんは、本気で場を和ませようとしていたらしい。


「大変だなロボの中の人、こんなのと同僚で……」


"正直辞めたイ"


「はいはい冗談は置いておいて説明始めますよ、といっても、花火をやる理由なんて色々あるんですけどね……毎年この時期やるモノを除けばですが」


 ロボポリスの愚痴をさらりと流し、婦警さんが説明を始めた。

 手錠を嵌められた状態で歴史のお勉強、いったい今、どういう状況なんだろう……


「つまり、この時期のハナビは特別……ということだな先生!」


 突如として元凶さんが口を開いた。

 場にそぐわない敬称とともに。


"……セ、先生……!?"


 何を言っているんだろうこのアラフォー女子は。


「そうです漂流者さんよくできました、毎年この時期に行われる花火だけは特別な花火なんです、なので大抵どこもお休みにして、家族で一緒に見る物として慣習づけられています」


"マ、まア、なんたって建国祝いの花火だからナ、少々特別な魔法が掛けられているのダ"


「ねえねえ婦警さん、特別な魔法って何?」

「いい質問です赤髪さん、特別な魔法と言うのはこの星に生きる者にとても重要な……」


「宇宙っすよ」


 婦警さんの言葉を遮って、ルチアさんが返答した。

 さっきから誰も彼も自由すぎやしないか。一応我々は容疑者だろうに。


「ああっ、私のセリフが!」


 そして婦警さんが、ご講釈を遮られたことで酷く狼狽している。

 ……まさか先生と呼ばれて嬉しかったのだろうか。


「ねえねえ宇宙ってどういう意味なのルーちゃん? 説明になってないよ?」

「それは私が説明しますよ、なんといっても先生ですか」

「ウチらの先祖、遠い宇宙からこの地球に来たんすよ、まあ何千年何万年って前の話らしいっすけど」

「また私の説明するところが!」


 何万年も前の話とは何ともスケールがデカい話が出た。

 ……が、だから何なのだろう? 一体何の関係があるのだろう?


「すまん、まだハナビとは話が繋がらないのかルチア先生?」

「ああっ……ついに私の先生の称号が……!」


"落ち着け! お前は婦警だろう!?"


 不要な情報が多すぎる! 頼むから必要ない会話は止めてくれ!


「"いつか家族そろって故郷の星に帰れますように"、そういう意図がこもっているらしいっす、あの花火には」

「おっと、それだけでは説明は不完全ですよ? 込められた意図にはもう一つ、時節の節目で新たに歩みを進める儀式としての意味もあるのです、そのため、あの花火に込められている魔法にはβ位相の第三階位レンデルマン構築が採用され……」


"魔法も知らない異世界人にそんな話するじゃあなイ!! この馬鹿!!"


「馬鹿って言いました? 今私に馬鹿って言いましたよね、この先生に向かって!」


 喧嘩するなら外でやってくれ!


「ホントに馬鹿っすよね、自分たちはこの星で生まれてこの星で育ってたって言うのに、宇宙なんて事に夢中になるなんて、馬鹿っすよ」

「あ、また馬鹿って、誰か私の事また馬鹿って言いましたね!?」


"言ってないだうガ!? お前は少し黙ってロ!"


 どうしてこう、俺の周りには残念な人しかいないのだろう。


「……ルーちゃん? 今の"馬鹿"って、誰に言ったの?」


 そして赤毛のクリスが、どうでもいいことに拘る。


「え? いや、別に誰に対していったわけじゃなくて……宇宙に行く、なんて馬鹿馬鹿しいって、そう思っただけっすよ」

「……? よくわらないのだが、故郷の星があるのなら、行けばいいのでは? 宇宙から来たのだろう?」


 異世界人たる元凶さんが再び疑問を口にする。

 よその世界から来たのだから、この世界の宇宙事情を知らないのも無理はない。 


 この世界の宇宙進出は、まったくといっていいほど進んでいない。

 空飛ぶ車やら、ワープ技術やら、ロボットの技術やら、技術的なラインはとっくに越えているはずなのに。

 組織的な宇宙飛行は成功したためしがないのだ。

 例外は、一部の"異常"な"個人"のみ。

 その理由として……


「まあいろいろ理由があるんすよ」

「そうか、なら仕方ないな!」


 いろいろ、の一言で済まされてしまった。


「そんな雑な説明は無いでしょう、ひとえに理由と言っても熱圏を漂う魔力の残滓や宇宙の暗黒に漂うγエーテルの悪影響やら金星の影に潜む邪悪な金属質の……」


"おイ、講釈はいいがそろそろ例の花火が上がる時間だゾ、お前も窓を繋げるのを手伝エ"


「むぇえ……どうしてこう世界は私に残酷なのでしょう、折角の先生チャンスが……」


"先生チャンスって何ダ、いいから仕事しロ、容疑者の権利保護も仕事の内ダ"


 時計を見ると、時刻はいつの間にか夜の9時にさしかかろうとしていた。

 短針が8から9に変わる時刻。素人の自分でも、ここに呪術的な意味合いを見出すのは容易な時間だ。


 もう少し説明したそうにしている婦警さんと、それを咎めるロボ警官とが窓に魔力を込めると、たちまちその窓はハナビを映すスクリーンとなった。


 窓にはパラパラと弾ける小さなハナビの大群が映っている。

 きっと、この後に弾ける大きなハナビの為の前触れだろう。

 警官二人にクリス、そしてハナビを見たことがないであろう元凶さんが、窓にかぶりついている。


 "いつか家族と故郷へ"、そんな意味合いの籠ったハナビが、今から打ち上げられる。

 そんなものを、俺が見ていいはずがない。故郷も家族も無いのだから。


 俺は当初の方針通りハナビから背を向けるため、手錠で上手く動かせない体をなんとか動かす。

 すると、ちょうどルチアさんと目があった。俺と同じように窓から背を向けるつもりのようだ。


「……エリちゃんさん"も"、見ないんすか?」


 そんな問いが飛んでくる。

 言葉の真意がよく分からず、答えに窮する。

 ルチアさんはさっき宇宙否定派だったし、見ない事に正当な理由はあるはずなのだ。不純物な俺とは違って。


「あぁ、エリちゃんさんの言いたいことはわかるっすよ?」


 心を読んだのか、魔法を使った形跡はないのに。

 流石、成績だけは優等生……


「"お前には親がいるのに何で花火を見ないんだ"って言いたいんすよね?」


 違います。


「いい機会っすから、ついでにさっき言った計画の事も話しておくっす、二つとも関連があるんで」

「あ、あのルチアさん? ちょっと待って話進めないで? あのね、別に両親がどうのこうのなんて別に微塵も……」

「まず結論から言わせてもらうとですね」


 さっきのお返しかこの野郎!

 人の話これっぽっちも……


「ウチ、アクエさんについていって火星に行こうと計画してたっす」


 聞かない…………うん?

 今なんて? 火星に、行く?

 俺が住んでた、あの糞みたいな世界に、行く?


「ウチの両親なんて置いていって、新しい人生を送りたいって思ってたっす」


 ルチアさんの発言と同時に、大きな花火が打ち上げられた。

 ひときわ大きい光と轟音が、街中に響き渡る。


「それで、エリちゃんさんや、クリスちゃんと一緒に、家族みたいに暮らせたらなって……そんな、アホなことを……こんな事になるなんてわかってたのに……」


 ルチアさんの独白とともに、2発目の大きなハナビが響いた。

 先程よりも威力が大きい。腹に響く。

 同時に9時の鐘が街のあちこちから鳴り始めた。が、そんな事はどうでもいい。


 ルチアさんとの付き合いが長いのですっかり忘れていた。

 どんなに頭が良かろうと、ツッコミにまわろうと、所詮16歳の少女なのだ。

 精神的にはまだまだ未成熟。


 今日のようなルチアさんらしからぬ短絡な行動は、その原因は、先程の"馬鹿"の対象は、おそらく……


"すまない警察の方、仕事で遅れてしまった、まったくウチの娘が迷惑を……"


 3発目のハナビが上がると同時に、我々のいる個室のドアが開いた。

 俺がいままで経験した中で、最も大きい光と振動が、街を満たした時。

 "そいつ"は現れた。


「うん? ああ、もしかして親御さんですか、丁度良かった、花火が終わり次第書類と各所への連絡を……しよ……うと……」


 婦警さんが、"そいつ"の対応をしようとして絶句する。

 ロボポリスだの異形の魔法犯罪者だの、そういった異常に慣れたはずの婦警さんが絶句する。


「え……と……親御さんで、いいんですよね? でしたらまずこの書類を」


"書類も報告も不要です警察の方、今回の事件は「無かったこと」になりました、機関から漂流者が抜け出したなどという事実も存在しません"


 婦警さんの言葉を遮り、"そいつ"は言いたいことをずらずらと並べて部屋に入ってくる。

 体中から突き出たパイプや配管から、シューシュー煙を吹きだしながら。電子音声を響かせて。


「……一応証明書などがあれば提示してもらえないでしょうか? その……少々怪しい風貌ですので」


"……ん? ああ、この体ですか? いやあ私と妻は機関の部署でも宇宙を取り扱っておりまして、ほら、これ証明書です"


 先程の宇宙の話を思い出す。


 この世界の宇宙進出は、まったくといっていいほど進んでいない。

 "例外は、一部の異常な個人のみ"。

 "一部"の"異常な個人"。


「あ、ああ……そうだったのですか"宇宙"の……すみません取り乱してしまって、親御さんの証明を確認しました、部屋の防御機構は解除します」


"いえいえお気になさらず、いつものことですから"


 パイプだらけの人間のような何かが、ズルズルと服のような布きれを引きづり部屋へと入る。

 テーブルにパイプをぶつけながら、進路上の椅子を4つある手で不器用にどかし、ルチアさんへと手を伸ばす。


"それでは私は娘を連れていきますので……"


 図体に似つかわしくない丁寧な言葉を吐きながら。


「娘? 花火の日に火星人より優先順位が低い奴が、アンタの娘だっていうんすか!?」


 誰もが"そいつ"の登場に固まっていた室内で、唯一ルチアさんが行動した。

 行動したというかキレた。


「冗談じゃねえっすよ!」

"ルチア? 一体どうしたんだ!?"


 パイプだらけの父親のよう何かの手を振り払うと、部屋の隅へと駆けだしていく。

 父親を前にして、おそらく感情が爆発した。

 その足の向かう先には……


「……え? な、何だ!? これもあのハナビの催しなのか?!」


 窓辺でハナビを見ていた元凶さん。

 その場の誰もがまたも呆気にとられていた。

 それ幸いと、ルチアさんは元凶さんを抱え、脚に魔力を込めて、警察署の壁を蹴り破った。

 手錠をはめたまま、元凶さんを連れ警察署の外へ飛び出していった。


「え? え? ルーちゃん? 一体どこに!?」


 その場の誰もが急変した状況に呆然とする。


 ただ、俺だけはその意図をなんとなく察せられる。

 先程ルチアさんから計画を聞いたから。


 そして、もしかしたら、パイプの生えた父親も、宇宙に接したことのある父親も、機関から抜け出した理由を、娘を思い推理していたならきっと。


"ルチア、まさか火星にいくつもりか……!?"


「え!? 火星!? なんで!? どうやって!?」


 クリスの疑問が瓦礫の山となった警察署に響く。

 だが、それにパイプ魔人は答えない。


"くっ、だが、まだ間に合う! あの家にたどり着くまでに捕らえれば!"


 ルチアさんの父親は、勝手に自己完結してなにやらしようとしている様子。

 全身のパイプから、空気を吸い込み、おそらくは空を飛ぼうとしている。


「ねえねえエリちゃん! これどういう状況!?」


 疑問が宙ぶらりんなままのクリスが、俺に助けを求めている。

 しかし、俺だって確かなことはわからない。


「とりあえず確かなのは、この父親はルチアさんを追おうとしている、ルチアさんは逃げている、って事だ」


 本当に、わかっている事はそれだけ。

 それだけだというのに……


「なんだ! じゃあ私たちのやる事は一つだね!」


 クリスは事も無げにそう言い放った。


 ルチアさんの方はまだ謎だらけだが、クリスの方は何をしようとするか大体わかる。


 ルチアさんの、味方をする。

 以上。シンプル!

 流石バカだ!


「というわけだからエリちゃん、ここは私に任せて、先に行って、ルーちゃんをお願い!」


 そして事も無げに死亡フラグを建設した。この馬鹿は!


 まったくハナビだの、家族だの、不純物だの相応しくないだの、コイツといるとそんな事を考えている余裕なんて全くない!


 まったく仕方がない。仕方がないから、今回もコイツに手を貸してやろう。

 俺が手助けしないと、ホントにその内死にそうだ。


「よし分かったクリス、分かったから、ルチアさんの方にはお前がいけ」

「え? でも?」

「まかせろ、俺にいい考えがある」


 クリスを軽く突き飛ばして、パイプ魔人に向き直る。

 ちょうど壁の損害やら何やらで、警官二人に突っかかられてる。

 チャンスは今だ。


「すいませんルチアさんのパパさん、ちょっといいですか?」


"なんだ!? 今忙しいんだが!?"


「ちょっと服が脱げちゃって……」


 伝家の宝刀、色仕掛けだ!


「何やってるのエリちゃん馬鹿なの!?」


 クリスが何やら喚いているが無視だ無視。

 この俺の裸に惑わぬおっさんなどいないのだから……


"すまんルチアの友人よ、私は娘を追わねばならんのだ! 用があるなら後にしてくれ!"

「あの親御さん、それよりあなたの娘さんの壊した壁について……」

"だからそれは会社が保証してくれるって言ってるでしょうが!!"

「ですので書類の方にサインを……」


 まったく箸にも棒にもひっかからない!?


「……お、おかしい! 俺の裸は全世界探しても並ぶものの無い至宝のはず!!」


"それよりお前、手錠してるのにどうやって服が脱げるんダ……?"


 なぜかロボの方が釣れてしまった……

 おかしい、こんなはずが……


「おかしいのはエリちゃんの頭だと思う」

"とりあえず手錠外してやるかラ、さっさと服を着ロ、ガキの裸なんて喜ぶのは一部の変態だけダ"


 なんてこった、よく考えれば当たり前の事だ。

 数百年という寿命のエルフにとって、17歳なんぞ赤子同然だ。

 なぜこんな簡単な事に気づけなかった!?


「そういう問題じゃないと思うんだけど……」

"いいからさっさとあのルチアって子を追いかけたらどうダ?"


 そうだ忘れていた!

 こうしている場合ではない!


"あのオッサンなら我々が抑えておク、早く行ケ"


「おお、ロボさん! ありがとうだよ!」


 味方してくれるらしい?

 ……しかしなぜ?


"法律無視して好き勝手する機関の奴らなんテ、好きになるわけ無いだロ、いいから早くいケ"


 なんということか、ここにきて警察が味方しくれるなど!


"気にするナ、この案件をきっちり終わらせたラ、今度こそお前達を法の元に罰するからナ"


 なんだ、そういう事か……


「エリちゃん、そういうのどうでもいいから! 早くルーちゃんを追おう!」


 複雑な心境になりながら、警察署を後にする。



 時刻は今9時と30分少々。

 心の中の嫌悪感はまだ消えない。

 火星から来た妹の問題も何一つ解決していない。

 ルチアさんの問題がさらに増えた。


 だが、知ったことか! こうなりゃヤケクソだ!

 やってやる! 全部きっちりカタをつけてやる!


 半ば自暴自棄になりながら、俺は街へと駆け出した。

 時刻は9時30分。

 ハナビ大会はすでに終わっていた。






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