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タイトルは「小説の書き方」  作者: ドライパイン
6 街へ行こうよ小説家の2人
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◇6 聴+契約+捉え方

 古谷と高磯の会話を聞こえる範囲で聞こうとする烏丸と辰巳。朝方で、店内の客の会話もあまり聞こえないものの古谷の席と烏丸の席の間にはついたてがあり、しっかり聞こえるわけではなかった。

『……契約って……』これは古谷の声。

『……一緒に応募……』こちらは高磯の声である。

 一体何の話をしているのだろう、と考えこむ烏丸と辰巳、暫くして2人の声が重なる。

「契約って魔法っぽいよな」およそ社会人らしからぬ発言をする辰巳。

「ねずみ講みたいに聞こえるわね」逆に猜疑心が強すぎた烏丸。


『……キャピキャピ……』とは古谷の発言だった。

『……オジン臭い……』烏丸も納得する返答が高磯から帰ってくる。

「キャピキャピなんて、今日び使わないわよ古谷君」と烏丸は独り言。

「そうか? うちの上司なんてまだナウなヤングにバカウケって普通に言うんだが」

「叔父さんみたいな人ね」その割には、大型2輪免許をとってもスーパーカブを常用する叔父である。


『……素数は俺の嫁……』高磯がちょっと驚くことを言い出した。

『……過去最高のひずみ……』古谷の方も歪とは聞き馴染みのない言葉を言い出す。

「どちらも数学で出てきた単語ですけど」念の為に確認をとる烏丸。

「俺の嫁とか、女子の口から出てくる言葉とはあんまり思えんかったんだが」表情は変わらないものの、辰巳はぽつりとこぼす。

「女子の想像力は無限よ、上級者は無機物同士で妄想できるわ」

「俺には想像のつかない世界だが、知りたいとは思わん」



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