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タイトルは「小説の書き方」  作者: ドライパイン
6 街へ行こうよ小説家の2人
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◇3 兄+公園+不格好=  

古谷と別れ、烏丸は先に兄と約束している公園へ急ぐ。烏丸の兄はどこぞの新聞社の記者をやっている、という話を聞いている。社会的な事件よりも、文芸コラムであったり健康コラムなどの取材で取材に出ることが多いらしい。烏丸が芸能知識を教えてもらおうとしても彼はさっぱり分かっておらず、烏丸の兄はクイズゲームの類で昔から芸能が苦手だった。

 その兄であるが。

「おう、オッス水果」

季節は5月近いというのに、目にはサングラス、全身はカーキー色のコート、下には無地のシャツ、灰色のジーパンに焦げ茶の靴。

「あ、知人と勘違いしましたゴメンナサイシツレイシマシタ」烏丸、全力で逃亡する。

「待てって、俺だって辰巳たつみだよ」

「私の兄も偶然辰巳ですけど多分違う人ですね失礼します」逃亡継続。

「待って、ゴメンって、変な格好だけど待ってくれって!」

「変な格好って、分かっていながら、なんでそんな格好してるの」ようやく足を止める烏丸、距離にしておよそ100m。2人とも若干息が上がっている。

「仕方ないだろ、張り込み中、なんだから」

「は、張り込みィ!?」公園の周りにいる人も流石に何人かこちらを見ている。

「やっべ、一旦動くぞ水果」そう言いつつ、早足で歩き始める辰巳。

烏丸はついていく他無かった。息が上がっていて抗議の声をあげれなかったのもあったが。

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