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Time Trip to Another World ~東雲~  作者: 蒼穹の使者
第一章 一さんに会いたい・・・
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第21話 こんな会社です

株式会社誠、社長は大久保勇(おおくぼいさみ)

懐のとても大きな人です

近藤勇時代の記憶があるのかどうか確信を得ていない

自社ビルを持っており、様々な部署と施設がある


10階 社長、副社長、役員

9階 社員食堂

8階 リフレッシュフロア(シャワールーム、仮眠室など)

7階 運輸部

6階 総務管理部

5階 旅行部

4階 会議室、ホール

3階 建設部

2階 (空き)

1階 受付・カフェ

B1〜2 守衛室・駐車場

他、倉庫、スポーツ施設、剣道道場など


社員、パート、アルバイト全員が首から

ID(写真付社員証)をぶらさげている

これで社員食堂、リフレッシュルーム、カフェ、その他の施設を

無料もしくは社員価格で利用できる仕組みだ

とっても便利ですね、「ピッ!」とかざすだけで決算終了

出勤も退勤もこれで管理されているのです

だから忘れたら面倒なことになるので要注意


私は前にぶらさっがっていると邪魔なので

IDを背中に回して下げている

それが男っぽいと同僚に注意されるのですが

あれが、ランチプレートのスープに入りそうになったり

コピー機にそれが挟まってエラーになったりで・・・


「瑠璃って、かなり不器用だよね」

「否定はしませんけど、あまり肯定したくないです」

「ま、完璧よりどこか抜けてるくらいが愛嬌あっていいと思うよ?うん」

「その言葉有難く頂戴いたします」


休憩室でコーヒーを淹れ、デスクに戻る途中

旅行部の女子社員とすれ違った あー、女子の匂いがする


「土方さんが営業担当だとやるきでるよね~」

「出る出る、フォローもちゃんとしてくれるし。褒めてくれるし」


何故このフロアに旅行部が?

きっと左之兄に用事があってきたのだろう 

そう言えばえりが、旅行部は土方兄弟のおかげで

士気が高いと言っていた


「旅行部って女子力高いですね」

「瑠璃?何か言いたい事でも?」

「いえ、特に」


旅行部は一般のお客様も訪ねてくるので

全体的にに明るい造りになっている

女子社員たちも他の部署に比べるとあか抜けていた

それでもこの会社の女性は誰の好みか

容姿の整った人が多い


「うちだって士気高いんだから!ねえ眞子?」

「そうよ、なんせこの運輸部営業部長は副社長である土方さんだよ?もう命懸けていますっ!」

「それ、(いくさ)かなんかの士気っぽい・・・」


とにかく部署ごとに特徴があって面白い


「そうだ!忘れてた、建設部から懇親会しようって言われてたんだ」

「それ懇親会と言う名の合コンでしょ」

「社内で合コンするの?」

「違いますっ、懇親会!ほらあまり接点がないでしょ?たまにあっても、資材の材質がどうのって通関時に揉めたりして運営課が板挟みになってさ」

「で、誰が発起人なの?」

「営業課の永倉さん」

「永倉さん!?」

「瑠璃知ってるの?」

「えっ、あ、うん。この間、倉庫まで連れて行ってくれた人だよ」

「あー、あの人凄くいい人だよね。良い筋肉持ってるし、好きだなぁ」

「・・・」


あ、えりが遠い目をしている。羨ましいよ、あなたが。

そして眞子が二番組って言わなかったけど有名じゃないのかな


「そう言えば、今2階が空いてるでしょ?何か入るらしいよ」

「何が入るの?」

「医療系って噂があるかな」


最近、ビルの管理会社が2階のフロアを頻繁に出入りしている

それにしてもこの会社、いろいろと手広いなぁ

どうりで歳三兄さんの眉間の皺が取れないわけだ

たまには労ってあげよう


そして後日、明らかになるのですが2階にはクリニックが入り

外部からの患者さんも診るらしいのですが

主に社員の健康管理が目的だとか


そしてそのクリニックの院長は

私がよく知っている人だったのです

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