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【web版】拾った奴隷たちが旅立って早十年、なぜか俺が伝説になっていた。  作者: AteRa
第八章:魔族の国・ネーシス王国編

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第百十一話「達成と別れ」

「働きたいですッ! 働かせてください、お願いしますッ!」


 ジン君はリンネさんに勢いよく頭を下げる。

 それを見たリンネさんはニッと笑みを浮かべた。


「ああ、いいだろう。そもそも、それを伝えるためにここにきたのだからな」

「…………え?」


 リンネさんの言葉にジン君はピシリと固まる。

 そしてジン君は確認するように尋ねる。


「それは本気ですか……?」

「ああ、本気だとも。ジン、お前には今日からこの魔族の国ネーシス王国の王立音楽隊に入隊してもらいたい」


 その言葉にジン君は目を見開く。

 そして驚きで声が出ないジン君をリンネさんは抱きしめた。


「そこから先、私の側まで来られるかはお前次第だ。期待しているぞ」

「……ありがとうございます! 頑張ります!」


 こうして誕生日会は終わり、俺は村人たちとの約束を果たした。

 次の日、俺はアーシャとともに王都の門に来て、旅立とうとしていた。


「ありがとうございました、アリゼさん、アーシャさん」


 見送りに来てくれたジン君がそう頭を下げる。

 その頭を俺はガシガシ撫でると言った。


「いいってことよ。それにまだここがゴールじゃないからな。スタート地点に立っただけだからな」

「……分かってます。絶対に自分の力でリンネ様の隣を勝ち取ってみせます」


 決意のこもった表情でジン君は言った。

 それから俺はアーシャに視線を向けて言う。


「アーシャはリンネさんに別れはいいのか?」

「はい、大丈夫です。もう済ませてあるので」

「そうか、それならよかった」


 そして、もう一度ジン君の方に視線を向け、俺は言った。


「じゃあ、またな。またいつか会おう」

「はい。……寂しくなりますね」


 そう言うジン君の頭を、俺はもう一度撫でて後ろを振り向いた。


「それじゃあ、今度こそまたな」

「はい、また」


 そう言って俺は歩き出す。

 ある程度歩いたところでアーシャが聞いてきた。


「今度はどこにいくんですか?」

「ああ、どうやらみんな獣人の国ビーミト王国にいるみたいだから、そこに向かおうか」

「はい! 久々にみんなに会えるの、楽しみですね」


 そうして俺たちは魔族の国ネーシス王国を離れ、新天地へと旅立つのだった。

これにて『第八章:魔族の国・ネーシス王国編』は終わりです!

ここまでお読みいただきありがとうございます!

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