表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔界食肉日和  作者: トネリコ
束の魔のひととき
59/62

幕魔6 前宰相の謀殺日和三~全てお任せ下さい陛下~






「あのねぇさーちゃん、わたし結婚しようと思うの」

「ぐ、ぅぅ、そ、そそそ、それは大変……しいことで」

「うん~。さーちゃんならそう言ってくれると思ってたの~」



 玉座に座る陛下は頬へと手を当てぽやんとほほ笑む。


 絶対宰相が喜ぶわけねぇよ!!! 殺……という言葉を濁してただけですよ陛下!!!


 という周囲の心の声と表情だが陛下には届かない。


 ちなみに宰相の表情は発狂手前の脂汗と冷や汗と痙攣を抑えながらの引き攣った笑顔である。

 周囲はいつ宰相が発狂しても大丈夫なように既にクランチングスタート姿勢である。


 種族コロポックルで三十cm程と小柄な宰相であるが、ここ最近心労と体調不良で更に縮んでしまい可哀そうだと一部宰相に関わったことのない者からの声も聞こえていた。しかしとんでもないと宰相の周囲の者は思った。


 陛下大変です! 宰相の顔が恐ろしくて俺最近城に来たくありません!!


 陛下から顔を俯け見えない所で死神もかくやの表情をしている。


「あのねぇ、それでお披露目の準備をさーちゃんにしてほしくて~」

「ぐううっっ。へ、へへへ、陛下のごごごご命令とありま、ありましたらっっ」

「うん~。さーちゃんありがとう~」


 ぽわわ~んと照れる陛下。


 陛下許してあげて!! 宰相のライフはもうゼロよ!!

 心臓を押さえて心臓発作と真剣に格闘中の宰相は既に黄泉路との反復横跳びを開始している。 

 レフェリーはまだか!


「へ、陛下! つきましてはその憎……からず思っている男を教えて下さればこの儂が今すぐにでも八つざ……かにある名店の手土産でも予約致しますじゃ」


 ギリギリギリギリというのこぎりを引くような音が城内におどろおどろしく木霊するので、待機していた面々は音源を探して不思議そうに周囲を見渡した。


 宰相が血涙を流しながら歯ぎしりしていた。


 すると、今まで照れるように身じろぎしていた陛下が腰を折って腕を伸ばした。

 そうして玉座の前、段の下にて片膝をつく宰相の首根っこをそっと摘まみ、もう片方の手の上に乗せる。

 

「へ、陛下!!」

「あのねぇ、まだ恥ずかしいからこっそり教えるね~」


 そうして手の平の上にて指先で身体をころころされる宰相に、内緒話をするようにそっとその麗しい唇を寄せた。


 陛下と同じ視点に立てたという事実に宰相大歓喜で血涙を滂沱の涙が押し洗う程である。

 周囲はその様子を首が痛くなるほど下から見上げた。


 そう、陛下は魔力もさることながら特筆すべきはその容姿。

 ルビーの様な紅玉の瞳に曲線の滑らかな漆黒の両角、漆黒の髪、そして牛族ばりの豊満な巨乳を持ち、淫魔族ばりのくびれやもち肌、美脚、スタイル抜群のうえ現魔界一という程の美姫であり―――


 その身長は優に十mを超えている。


 宰相がまだ弱く一族の中でも一際小さく頭が賢しいだけの惰弱なコロポックルであった頃、初めて謁見した陛下のその威容と容姿に宰相は一瞬で心酔したのである。

 そこからは文字通り内臓破裂の日々であり破竹の快進撃であったが血みどろなのでここでは割愛する。

 

 


 さて、そんな敬愛し盲愛し心酔する陛下から容姿、もとい惚気話を至近距離でこれでもか!これでもまだ足りぬか!!ええい、出血大サービスじゃ!!!とばかりに食らった宰相は―――




「全てお任せ下さい陛下。必ずやこの儂が果たしてみせましょうぞ」

「うん、お願いね~」


 

 

 ぽややんと穏やかにお花を飛ばす陛下の手の平の上で宰相は静かに頭を垂れる。




 必ずやこの儂が純真なる陛下を騙くらかす悪逆非道悪鬼羅刹の獄族を討ち果たし陛下をお守り致しますぞ




 脳内では既に三十回拷問死させている宰相である。

 使命を胸に闘志を燃やす宰相の頭脳には、既に第一策である「家族親族一族出身村民みな人質策」がでているが、この時の宰相はまだ知らない。



 全ての策をくぐり抜けられ、自らが整えた舞台で陛下と憎き男とを寿ぐ役目を血の涙で果たすことを……



 宰相の苦悩と苦闘の日々は始まったばかりである。








 

 

 


 俺達の戦いはこれからd…(以下略


 宰相は明晰な頭脳を持ち魔族らしい野心もあったのですが、周囲がtheコロポックルという種族らしい臆病で争いを好まぬ者ばかりであった為、和を乱し異端である宰相は殊更爪弾きにされていた模様。自分の低身長や身体能力にコンプレックスを盛大に持ち、宰相から見て愚か過ぎる周囲や自身の種族にも鬱屈していた所、機会に恵まれ初めて謁見した陛下のその威容と容姿に宰相は一瞬で心酔したのである。



「おお、おお…、これこそ、これこそ求めていたもの…。陛下にお会いするために産まれてきたのです……。神よ、いえ陛下よ、感謝します」


 

☆先代魔王陛下☆呼び方はどこかしらを略して呼ばれることが多い(陛下、先代魔王など

 性格は至って温厚。ぽややんとしたおっとり純真純粋培養お姫様。 

 相手は大抵ちゃん付け。二回会えばお友達☆初対面からちゃん呼びでっす☆

 陛下は魔力もさることながら特筆すべきはその容姿。

 ルビーの様な紅玉の瞳に曲線の滑らかな漆黒の両角、漆黒の髪、そして牛族ばりの豊満な巨乳を持ち、淫魔族ばりのくびれやもち肌、美脚、スタイル抜群のうえ現魔界(まだトカゲがいない頃)一という程の美姫であり、身長は優に十mを超えている。そのおみ足やお胸で圧死したいとの信者も多数。

 宰相が頑張るまででも以外と治世は安定していた。主に陛下大好き部隊によって。

 魔力量は魔王らしく最高クラスだが、父母よりは劣る。だが弱いわけではない。陛下の戦闘方法はその天性の身体を存分に活かした【固有魔法:身体防御力超向上】による圧倒的なまでの破壊である。

 いわば、防御力が高すぎるので、素人キックで山を砕いて更地に出来る。柔肌もち肌なのに傷を付けれない。もう宰相の憧れが天元突破。

 ただビームが出るわけでもないし、運動能力自体は高いわけではなく武術もならってないお姫様なので、もし同じ能力や大きさの敵が居たら普通に負けるであろう。いないが。

 一応弱点はあるがここでは割愛する。ちょっ、宰相やめっっ

 ちなみに過去に一度だけ発動した「陛下大回転」(ただの地面をころころ)は数多の敵死者を生み出し陛下の崇め力を高めた。お胸で逝きたい派や、おみ足派、唇派などいたが彼らがどうなったかは不明である。

 陛下的には目が回ったし服が泥んこ(血みどろ)になったのでもうやらないとは思っているそうである。


 

トネコメ「ふうやっと出せてすっきり。えー?でかいって言ってたじゃないっすか~。一部じゃないっすよ~、全部っすよ~☆(ぇ」



☆魔王城☆

 一応生きているので玉座の間も陛下の時代は天井を高くしていた。今の魔王様は普通の人間サイズなのでそれに合わせた一般的なサイズの天井になっている。

 天井の高い家っていいね~(CM

 自己修復機能あり。

 一応告知はあるが代替わりのレイアウト変えの時に巻き込まれて死者が良く出るとかなんとか

 声は発せないがほんのり意思はある模様。命令もある程度は聞くヨ!

 実は一部の者しか知らないが、本気出せばガチの非常事態の時は自力で動けます☆

 わーい!浪漫あるね!!!



 長くなっちったw ではでは~ 


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ