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『終焉を告げる常闇の歌』  作者: Yassie
第13章 荒れ狂う東京
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第341話 vs氷帝 1


「ここでテメーをブッ殺しゃ、後々(あとあと)(らく)になるだろうな」


<では(ころ)されないようにしないといけませんな!>


 バランは(ふるど)(きば)が並ぶ大顎(おおあご)()け、鋭利(えいり)(つめ)でコンクリートを簡単(かんたん)破壊(はかい)しながら守行(もりゆき)突進(とっしん)する。


()めるなよ?」


 守行(もりゆき)()かってくるバランに(たい)して堂々(どうどう)()ち。コンクリートさえ簡単(かんたん)()()(つめ)()けると低姿勢(ていしせい)からのアッパーカットを大顎(おおあご)(たた)()む。


<ヌッ……グッ……!>


本気(ほんき)()してるならちゃんと本気(ほんき)()ねえでどうすんだアホンダラが」


<カッ……!>


 (つづ)けて(するど)いフックを顔面(がんめん)(たた)()んだ(こと)でバランの巨体(きょたい)(おお)きく()れた。

 (かる)脳震盪(のうしんとう)()()こし、バランス感覚(かんかく)(くる)ったからだ。


「こっちはテメエが本気(ほんき)()したからそれに(こた)えてんだぞ。それにだ、伊達(だて)にアイツの父親(ちちおや)してねえぞ。アイツを(そだ)てたのはオイ、……この(おれ)だぞ? (ぬる)(こと)してくれんなよ?」


<そう……でした……ね>


「だったら(あたま)一度(いちど)()やしてから出直(でなお)してこい!」


 ふらつくバランの(はら)守行(もりゆき)(こぶし)(ふか)くめり()み、今度(こんど)はその巨体(きょたい)(おお)きく()()ぶと建物(たてもの)破壊(はかい)し、その姿(すがた)瓦礫(がれき)(など)()えなくなる。


「このバカタレが、こちとらとっくにテメェがバランだって(こと)()づいてたんだよ。そのテメェがなに(いま)さらこの(おれ)(まえ)にして()()いてんだ、あ? ざけんじゃねえぞこの馬鹿(ばか)()がよぉ。テメェが正体(しょうたい)(かく)していたからこちとらそれに()づかねえようにすんのは大変(たいへん)だったんだぞボケが。反省(はんせい)してから出直(でなお)してこい反省(はんせい)したら。それまでどんだけでも()ってやる」


<……>


 バランが(うご)かない。

 気絶(きぜつ)してるからなのか、それとも守行(もりゆき)言葉(ことば)反省(はんせい)してるから(うご)かないのかも(わか)らない。


「……(むくろ)、オメェ、本当(ほんとう)()()()(おれ)(ころ)されに()たんだろ」


 わざと(ころ)されに()た。

 その言葉(ことば)反応(はんのう)したのか、瓦礫(がれき)(わず)かに(おと)をたてて(くず)れたのを守行(もりゆき)()(のが)さなかった。


「それが仁義(じんぎ)(まも)(ため)だと(おも)ったか? 馬鹿(ばか)が……、テメェには憲明(のりあき)()わした約束(やくそく)(せがれ)()わした約束(やくそく)があんだろ。その約束(やくそく)をテメェは無碍(むげ)にするつもりか? だとしたらとんだ間違(まちが)いだぞ。それにだ、テメェは絶対零度(ぜったいれいど)支配者(しはいしゃ)氷帝(ひょうてい)()ばれる存在(そんざい)なのに、どうしてテメェが(いま)いる建物(たてもん)(こわ)れねえんだ? その時点(じてん)でテメーが(ちから)()いてる(あかし)だろ! (ちが)うか! あっ?! (ちが)うなら(なに)反論(はんろん)してみやがれ!」


 すると瓦礫(がれき)()もれたバランが大声(おおごえ)()く。

 余程(よほど)守行(もりゆき)指摘(してき)された(こと)()いたのだろう。


()け……、(いま)()いてスッキリしちまえ」


 守行(もりゆき)だからこそ、バランが()理由(りゆう)()づけた。

 だからこそ、守行(もりゆき)はバランではなく、(むくろ)と、その名前(なまえ)()んだ。


「アフリカでお(まえ)()(とき)はビックリしたもんだ。なんせ、まさか確認(かくにん)されてねえ(やつ)遭遇(そうぐう)しちまったんだからよ。そんなお(まえ)(せがれ)(まえ)にして硬直(こうちょく)し、(こうべ)()れた。……(おれ)はな(むくろ)、その(とき)、お(まえ)恐怖(きょうふ)(かん)じた。その理由(りゆう)ってのが(すで)(せがれ)冥竜王(めいりゅうおう)()まれ()わりだって()ってたからだ。だからこそ、そんな(せがれ)()れてくんじゃねえかってビクビクしてたさ。……そんなお(まえ)何年(なんねん)一緒(いっしょ)()らしたと(おも)っていやがる。おい(むくろ)、もう一度(いちど)()うぞ? テメェが凶星十三星座(ゾディアック)だろうとなんだろうとな、テメェはもう、(おれ)大事(だいじ)家族(かぞく)なんだよ。そんなテメェが生半可(なまはんか)覚悟(かくご)(おれ)(ころ)されにくんじゃねえ、ましてや(てき)だろうとテメェは(なに)があっても()ぬな、()きろ、そして最後(さいご)まで見届(みとど)けたら(かえ)ってこい。いいな? 親父(おやじ)である(おれ)との約束(やくそく)だぞ? (まも)らなかったら()んでようがなんだろうがテメェをブチのめしに()くからな?」


 そこまで(はな)し、守行(もりゆき)確信(かくしん)をつく(こと)()ったからこそ……。

 (ふたた)()空気(くうき)()わる。

 バランの姿(すがた)(かく)している瓦礫(がれき)がどんどん(こおり)、それは次第(しだい)建物(たてもの)全体(ぜんたい)へと(およ)ぶ。


<……感謝(かんしゃ)(もう)()げます、……()()>


 その直後(ちょくご)建物(たてもの)粉々(こなごな)粉砕(ふんさい)するとそこには(なに)()()れた様子(ようす)のバランが(たたず)んでいた。


<……(まさ)にその(とお)りです。(わたし)貴方(あなた)(ころ)されに()ました。……(わたし)凶星十三星座(ゾディアック)No.(ナンバー)(ファイブ)、しかし……、(わたし)もまた貴方(あなた)家族(かぞく)(おも)っておりました。だからこそ……、だからこそ! (わたし)貴方(あなた)裏切(うらぎ)った(こと)(うし)ろめたさがあり、これまで()じていた>


 (あめ)(ゆき)へと()わる。


<……そんな(わたし)(ばっ)してくれるのは(だれ)でしょう、(ほか)ならぬ、貴方(あなた)意外(いがい)(かんが)えられませんでした……>


「……この……馬鹿(ばか)息子(むすこ)が」


<(わたし)()きます! そして2()()わした約束(やくそく)()たしましょう! ですが(いま)! あの御方(おかた)(のぞ)みが(かな)えられる(ため)に! (たと)(すこ)しでも(いま)は!>


「んじゃ()やがれ、こっから(さき)親子(おやこ)喧嘩(げんか)だバカヤロウが。だが本気(ほんき)(ころ)すつもりで()い」


<()かせて(いただ)きます!>


 親子(おやこ)喧嘩(げんか)

 絶対零度(ぜったいれいど)支配者(しはいしゃ)であるバランと、鬼神(きしん)()ばれる(おとこ)本気(ほんき)でぶつかり()喧嘩(けんか)


<"婆娑羅(ばさら)"!>


(おれ)にそれが通用(つうよう)すると(おも)ったか!」


 (せま)()るバランの"婆娑羅(ばさら)"は以前(いぜん)天使(てんし)のユグドラシルをズタズタにした攻撃(こうげき)であり、ただの突進(とっしん)とは(ちが)う。それを、守行(もりゆき)正面(しょうめん)から(すべ)ての攻撃(こうげき)(こぶし)迎撃(げいげき)し、(かす)(きず)(ひと)(あた)えられない。


<(やはり(つよ)い……!)>


 (すべ)てを見切(みき)()えた守行(もりゆき)のカウンターが眼前(がんぜん)(せま)るが、バランもまたそれを見切(みき)ると()け、距離(きょり)()ると今度(こんど)魔法(まほう)による攻撃(こうげき)(うつ)る。


<"氷柱舞(アイススタチュー)"!>


「ふんっ!」


<"氷刃(アイスカッター)"! "氷雪槍(アイシクルランス)"!>


「ぬるい!」


 ()(つづ)けに(はな)氷雪系(ひょうせつけい)魔法(まほう)を、「ぬるい」の一言(ひとこと)だけで(すべ)てを(こぶし)破壊(はかい)する。


「どしたあ! まだまだ(おれ)(ちから)はこんなもんじゃねえぞお!」


<氷雪地獄(ひょうせつじごく)()(ごく)()(もん)氷華(ひょうか)()花弁舞散(かべんまいち)()(ひょう)()(こく)>


「(……"嘆きの華(コキュートス)"か) ()けて()つ」


<魔氷(まひょう)()(かがみ)()睡蓮花(すいれんか)! 八寒地獄(はっかんじごく)()(はな)()()カシテ(かして)静寂(せいじゃく)ナル(なる)(とき)()調(しら)ベニ(べに)激昂(げっこう)無情(むじょう)()静寂(せいじゃく)()! ……氷雪(ひょうせつ)月光(げっか)無情華(むじょうばな)>


 詠唱(えいしょう)(とな)()えるとバランは(しばら)くの(あいだ)守行(もりゆき)()()わせる。


<……>


「……()い」


 ー "嘆きの華(コキュートス)" ー


 バランの(まわ)りに(しろ)(うつく)しい、巨大(きょだい)(こおり)(はな)()き。その(はな)爆発(ばくはつ)し、周囲(しゅうい)飛散(ひさん)するとそれは周囲(しゅうい)一瞬(いっしゅん)にして氷雪(ひょうせつ)世界(せかい)へと()えた。

 建物(たてもの)()てつき、()()(ゆき)巨大(きょだい)結晶(けっしょう)となってぶつかる(もの)(すべ)てが(こお)る。

 そして、守行(もりゆき)はと()うと。


「……こんなもんか」


<……>


 多少(たしょう)(こお)ってしまっているが無事(ぶじ)だ。


「なんだ? あんまり(おどろ)かねえんだな」


<……貴方(あなた)がどれだけ(つよ)いのか、(わたし)勿論(もちろん)、ゼストとパンドラも()っておりますからね>


「……なんだ? もしかして、バレちまってるのか?」


<……我々(われわれ)三名(さんめい)だけですが>


「……そうか、なるほど、だからお(まえ)()たのか……。(せがれ)にはまだ(はな)すなよ?」


<勿論(もちろん)ですとも。ですが、バレるのは時間(じかん)問題(もんだい)では? 先程(さきほど)(はな)されたではありませんか。あの(かた)(そだ)てられたのは(ほか)(だれ)でも()い……、貴方(あなた)御自身(ごじしん)なのですから>


「ふん、そうだったな」


 身体(からだ)()いた(こおり)(こわ)し、どこか(さび)しそうな、なんとも()えない(かお)微笑(ほほ)みながらバランの(ほう)へと(あゆ)みだす。


本当(ほんとう)はずっと(かく)しておきたかったんだがな」


<ですが(いま)世界(せかい)がこうなってしまったのですから(かく)(こと)困難(こんなん)かと>


「……だな。だからお(まえ)はその真実(しんじつ)をも(あか)るみにする(ため)に、ここへ()たって(わけ)だ」


<…………肯定(こうてい)です>


「ふん! 色々(いろいろ)とメンドクセー(こと)画策(かくさく)しやがって馬鹿(ばか)(ども)が。…………だったらそんなお(まえ)らに、(おれ)恐怖(きょうふ)(たた)()んでやる」


 瞬間(しゅんかん)


<ガッ?! ……ハッ!>


 (また)もやバランの(はら)守行(もりゆき)(こぶし)がめり()むと(ちゅう)()く。


()()いしばれよ?」


皆さん! 明けましておめでとう御座います!

2026年になってしまいましたね!

本当ならこのページはもっと早い段階で完成していたはずなのに、中途半端な状態で公開予定してしまって申し訳ないです(;_;)

しかーし!

そんな時もあると思ってまた頑張りますし! 今年は去年よりもっと頑張りますので今年もどうか宜しくお願い致します!!

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