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『終焉を告げる常闇の歌』  作者: Yassie
第12章 悪魔の仮面
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第334話 不気味に笑う仮面


 銀月(ぎんげつ)警戒(けいかい)してるように()えるけど、それでもまだ余裕(よゆう)があるって(かん)じがする。


「ではこうしようじゃないか」


 (なに)をしようとしてるのか()らねえけど、(ゆび)()らし、ただそこに()つだけで(なに)もしない。


 ……(ゆび)()らしただけでなんにもしねえじゃねえか。


 でもその(かんが)えは間違(まちが)いだって(こと)直後(ちょくご)()(こと)になる。

 強烈(きょうれつ)空気(くうき)弾丸(だんがん)俺達(おれたち)(おそ)い、マズイと(かん)じたヤッさんが(まえ)()(みんな)(うし)ろにし、大盾(おおだて)次々(つぎつぎ)()んでくる攻撃(こうげき)(ふせ)いでくれた。


「んだよこれ! どっから(ねら)ってきてんだよ?!」


(かんが)えにくいけど遠距離(えんきょり)から攻撃(こうげき)されてるのは(ふせ)いでる(ぼく)がなんとなく(わか)る!」


「だからそれがどっから()んで()てるって()うんだよ?!」


 そう(さけ)一樹(かずき)とは(ちが)い、美羽(みう)冷静(れいせい)分析(ぶんせき)していた。


方向(ほうこう)から(かんが)えると北東(ほくとう)速度(そくど)威力(いりょく)(かんが)えるだけでもあり()ない……」


(なに)があり得ねえって?!」


北東(ほくとう)方面(ほうめん)から()たれてるのは(わか)るんだけど、(だれ)()ってるのはかまったく()()()()の」


「はぁア?! んなもん()える(わけ)ねえだろ!」


 この(とき)(おれ)美羽(みう)(なに)()ってんのか理解(りかい)出来(でき)ないでいたけど、それが"支配眼(しはいがん)"の(ちから)一部(いちぶ)って()るのは(あと)になってからだ。


(うそ)、まだ()えない。……千葉(ちば)? ……(ちが)う」


()えるならなんだって()い!! (はや)くこの攻撃(こうげき)をしてくる(やつ)()つけてくれ!!」


(あせ)らせないでよ。…………え? まさか……"茨城(いばらき)"?」


「はぁア?!」


 ちょっと()て! "茨城(いばらき)エリア"からだと?!


 "茨城(いばらき)エリア"と()えばアイツを(おも)()す。


「……()つけた」


「おい美羽(みう)! "茨城(いばらき)"ってまさか! 冗談(じょうだん)だよな?!」


「……"アフティオアメス"」


 マジで冗談(じょうだん)キツいって!!


 下手(へた)()()したらマズイと判断(はんだん)したモンスター、それが"アフティオアメス"。

 だけどそんな"アフティオアメス"をそれでもどうにかして(たお)さなきゃ、凶星十三星座(ゾディアック)になんて()てるわけねえし、カズの(まえ)まで辿(たど)()けない。


 (はや)くなんとかしなきゃとは(おも)っちゃいたけど(いま)のタイミングでかよ!


「おやおや、(まも)ってもらってばかりで()いのかい? それで(かれ)(まえ)辿(たど)()けるとは想像(そうぞう)出来(でき)ないね」


 ()わせておけばこのクソヤロォ……ッ!


(かれ)君達(きみたち)(ため)にも(はな)れ、もう(かえ)っては()ない。この意味(いみ)()るかい?」


「あぁ、()らねえよんなもん! クソッ! なんとかなんねえのかよこの攻撃(こうげき)!」


無茶(むちゃ)()わないでほしいなぁ、美羽(みう)(はなし)じゃ"茨城(いばらき)エリア"にいる"アフティオアメス"の攻撃(こうげき)なんでしょ? 攻撃(こうげき)(ふせ)ぐだけで下手(へた)(うご)いたら、(やつ)攻撃(こうげき)()たる!」


「ちっ!」


 (たし)かにそうだし距離(きょり)がありすぎる!

 いやちょっとまて……、その(まえ)になんで、コイツは"アフティオアメス"から攻撃(こうげき)されない? "アフティオアメス"はカズがテイムしてるモンスターじゃねえのか?!


 SSS(トリプルエス)ランク、"絶滅種(ぜつめつしゅ)"、あのフューラーとかですら可愛(かわい)()えるような怪物(かいぶつ)

 そんな(やつ)を、あのカズ以外(いがい)(やつ)がテイムしてるとは(おも)えなかったし、(しん)じたくもない。

 けど(みと)めなきゃならねえんだろ。


「……おい、テメェがあの"アフティオアメス"をテイムしてんのかよ?!」


「……その(とお)り、(わたし)(あるじ)だよ」


「いったいどうやって!」


 いや、そんな(こと)(かんが)えてる(ひま)じゃねえ。


「……美羽(みう)! イリス! お(まえ)らならなんとか出来(でき)るよな?!」


出来(でき)ないかじゃなく当然(とうぜん)みたいに()くなんて」


「まっ、(おれ)、じゃなく、(わたし)らなら出来(でき)るだろ美羽(みう)(ねえ)


 危険(きけん)のは()かってる。だけどこの状況(じょうきょう)逆転(ぎゃくてん)させる(こと)出来(でき)るとしたらこの2()以外(いがい)(かんが)えられねえ。


(たの)む!」


「ははっ、ノリちゃんに(たの)まれたんじゃ(ことわ)れないよね。ね? 銀月(ぎんげつ)?」


<"アフティオアメス"、いずれはどうにかしなければならない相手(あいて)ですからね。では、(さき)()っております>


 銀月(ぎんげつ)は"アフティオアメス"の攻撃(こうげき)(かみなり)(つく)ったバリアでガードしつつ、巨大(きょだい)(つばさ)(ひろ)げて()んで()く。


「それじゃ私達(わたしたち)()こうか」


了解(りょうかい)!」


 (つづ)けて美羽(みう)(りゅう)姿(すがた)変身(へんしん)し、その背中(せなか)にイリスが()ると銀月(ぎんげつ)()いかける。


 ここでビビってるわけにはいかねえよな?


「"アフティオアメス"は美羽(みう)(たち)(まか)せて(おれ)(たち)はコイツをぶっ(たお)すぞ!」


 ましてや俺達(おれたち)はあの凶星十三星座(ゾディアック)(たち)一度(いちど)(たたか)って()きている。

 ヤッさんや一樹(かずき)なんてどうにか()てたんだ。こんな(やつ)()てねえなんて、そんなのありえねえ。


 (しばら)くすると"アフティオアメス"の攻撃(こうげき)()み。俺達(おれたち)(ふたた)びノーフェイスに攻撃(こうげき)仕掛(しか)けた。


「まだまだ(あお)いね君達(きみたち)は」


「うっせ!」


(わたし)がいつまでも手加減(てかげん)するとは(おも)わないことだ」


 その言葉(ことば)(あと)

 俺達(おれたち)(だれ)(うご)けなくなった。


「なっ?! あっ……!」


(わたし)はね、弱者(じゃくしゃ)をいたぶるのは(あま)()きじゃないほうでね?」


「なんだよ……! お(まえ)?!」


「また(わたし)(だれ)かと()くかい? 学習能力(がくしゅうのうりょく)がこんなにも(ひく)いと流石(さすが)()けてくるからやめてもらえないだろうか? (わたし)はノーフェイス。"邪竜教(じゃりゅうきょう)"のリーダー。そして、(わたし)(また)、いと(とうと)きお(かた)絶対(ぜったい)忠誠(ちゅうせい)(ちか)いし(もの)。そしてあらゆる世界(せかい)(ほろ)びを(ねが)いし(もの)


 ノーフェイスから(ただよ)ってくる異様(いよう)気配(けはい)威圧感(いあつかん)恐怖(きょうふ)し、(からだ)(うご)かない。


君達(きみたち)(なに)(わか)っちゃいない。人間(にんげん)はもっと()みやすい世界(せかい)にする(ため)にと、この世界(せかい)破壊(はかい)している。(みず)汚染(おせん)し、空気(くうき)をも汚染(おせん)した。(ひかり)(わす)(みずか)破滅(はめつ)へと(むか)かう(もの)(たち)終焉(しゅうえん)を! 破滅(はめつ)(のぞ)(もの)(やす)らかな()を!」


 そう(かた)るノーフェイスの仮面(かめん)が、(すこ)しずつ()れる。


(ほろ)んでも()いじゃないかこんな世界(せかい)! ()とは(すべ)ての(いのち)(あた)えられた唯一(ゆいいつ)平等(びょうどう)であり希望(きぼう)! それを(あた)えられるのだから(ぎゃく)にそれを(うれ)しく(おも)わないでどうする! 君達(きみたち)間違(まちが)ってる! あらゆる(とが)から解放(かいほう)されると()うのに(なに)不満(ふまん)だと()える?! 君達(きみたち)背負(せおい)いし(つみ)すら()くなると()のに、どうしてそこまで(こば)むのか、その理由(りゆう)(わたし)には理解(りかい)出来(でき)ない」


 ()れる仮面(かめん)がまるで、不気味(ぶきみ)(わら)ってる(よう)()える。


「あの御二人(おふたり)(しあわ)せを(うば)った世界(せかい)今更(いまさら)そんな世界(せかい)など、(わたし)には(なん)価値(かち)()いがね?」


「うっ?!」


 不気味(ぶきみ)(わら)っている(よう)()れた仮面(かめん)()こうから、不気味(ぶきみ)(ひか)()(いく)つも()える。


 人間(にんげん)とかじゃ、ねえんだな……コイツ。


「おっと、仮面(かめん)()れてしまった」


 仮面(かめん)()れた(こと)俺達(おれたち)はあることに()づいた。


(すこ)興奮(こうふん)してしまったようで(もう)(わけ)ない」


 (こえ)()()()()だって(こと)


「さて、(つづ)きを(はじ)めようか」


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